まだの方は、(1)からお読みください。
私の(スキー)履歴書(1) 幼少期~大学生 はこちら
私の(スキー)履歴書(2) 就職、そしてカナダへ(ワーキングホリデー) はこちら
私の(スキー)履歴書(3) カナダ ウイスラーからバンフへ はこちら
一時帰国
バンクーバー
バンフでの生活を終え、帰国の準備のために少しの間バンクーバーで過ごしました。
カナダに来る前の予定では、1年間もいれば貯金を使い果たすので帰国して働く予定でしたが、1ドル80円前後という史上空前の円高と、冬の間の収入で貯金が減らないどころか増えていました。
バンクバーでの生活費はルームシェアで5万円/月ぐらい、冬は会社が借りた一軒家での共同生活だったので、食材費と飲み代で1~2万円/月、一方スキーガイドの給料は10万円/月を超えていました。
カナダで航空券を購入すると驚くほど安く、メキシコ ユカタン半島を旅行し、そしてカナダー日本ーシンガポールーニュージーランドの往復航空券を購入することにしました。
航空券を購入する時、スキーガイドで貯めたお金を銀行で下ろしたのですが、その時に1000ドル紙幣(当時のレートで約8万円、2000年で廃止)が入っていました。
銀行の窓口で手にした時は、高額紙幣だな、ぐらいにしか思っていなかったのですが、HISのバンクーバー支店で航空券の支払いに1000ドル札を出すと支店の中が騒然となりました。
支店長らしき人が全スタッフを呼んで、これが1000ドル札だよと見せていました。
海外では少額でもクレジットカードを使うので、高額なものを現金で買う人などいません。
クレジットカードを持っていましたが、カナダでの給料を使いたく、普段の生活はほぼ現金でした。
日本
帰国すると書類を揃え直ぐにニュージーランド大使館にワーキングホリデービザの申請に向かいました。
ニュージーランドは働き先があまりないので、ワーキングホリデービザの人気はあまり高くなく、枠が埋まることもなく、申請後1週間ぐらいでビザを発行してくれました。
シンガポール
航空券をシンガポール経由にしたのは、安かったということもありますが、観光も目的でした。
有名なマーライオンを始め、タイガーバーム園などの観光地を見て回りました。
その中でも特に印象的だったのはナイトサファリで、夜の動物園で夜行性の動物が動き回る姿は興味をそそられました。
ニュージーランド
クイーンズタウン
シンガポールからニュージーランド南島の最大の都市、クライストチャーチに到着し、数泊してバスでワカティプ湖の畔、クイーンズタウンに向かいました。
ニュージーランドは英語圏で、生活環境もカナダの似ていたので、直ぐに馴染むことができました。
コロネットピーク
ニュージーランドのスキー場は街から離れた山の上にあり、麓の街から定期バスが運行されています。
クイーンズタウンから一番近く、バスの本数も多い、コロネットピークのシーズン券を購入しました。
クイーンズタウンは南緯45度で日本で言うと北海道の稚内ぐらいなのですが、雪はあまり降りません。
シーズンは6月上旬から10月上旬ぐらいの4か月間です。
コロネットピークを始め多くのスキー場は森林限界の上にあり、日本では見ることができない景観です。
北半球が夏の間に滑れるという意味では、大変ありがたい存在です。
カナダで生活したり、滑ったことのある友達とは、ニュージーランドの南東にあるサザン・アルプスおよびスキー場の風景などをリトルカナダと呼んでいました。
意味は察してください。
ザ・リマーカブルズ
クイーンズタウンの街からは、コロネットピーク、ザ・リマーカブルズ、トレブルコーン、カードローナの4か所のスキー場にバスが出ています。
ザ・リマーカブルズは街を挟んでコロネットピークの反対側にあります。
湖の反対側を向いているので、また違った景色を味わえました。
ニュージーランド一周
冬の期間は短く、雪解けとともに、日本から遊びに来た友人と、レンタカーを借り1週間をかけてニュージーランドを1周しました。
今でも鮮明に覚えていて、人生で最高のアトラクションは、北島のロトルアの洞窟に生息するglowworm(グローウォーム:発光虫)見学ツアーでした。
このツアーは水着に着替えることから始まります。
車に乗り山の中腹にある洞窟の入り口に向かいます。
そこで、浮き輪を持ち洞窟の中を流れる川に入っていきます。
途中で滝を飛び降りたり、水面と天井の隙間が数十センチしかない場所を通ったり、スリル満点の川下りを楽しみながら広く開けた空間に達します。
そこで、浮き輪にお尻を入れ天井を見上げた状態でヘッドランプを消すと、そこには、、、
緑色の光を発する天の川が現れます。
ガイドブックにもよく載っていますが、現物は比べ物に無いくらい幻想的な美しさです。
世界一周
オーストラリア
友達と別れた後、オーストラリアのダーウィンに飛び、グレイハウンド(Greyhound Lines, Inc.)でエアーズロックに立ち寄りメルボルンまで南下。
その後、海岸線沿いをケアンズまで北上し、ニュージーランドに戻り、シンガポール、日本を経由してカナダに。
カナダ
カナダでは再び冬のウイスラーを満喫しました。
まだ貯金の余裕はあったので、もう1年カナダで生活することもできましたが、帰国して日本で働くことを決断。
バンクーバーに戻り、ロンドン経由日本行の片道切符を購入しました。
ヨーロッパ一周
再就職するまでに、貯金が続く限り旅行を楽しもうと思い、カナダで3か月間有効なユーレイルパスを購入していました。
割安なユース割引を購入したかったのですが、年齢制限があり普通料金のユーレイルパスを購入することに。
人間万事塞翁が馬、結果的に普通料金のパスが大正解でした。
ヨーロッパの電車には、ローカル線でも1等と2等車があり、日本で言うところのグリーン車と自由席ぐらいの差があります。
ユーロスターの1等車に乗車した時には、新聞やコーヒーがでてきました。
移動には寝台車も頻繁に利用し、3か月かけて約30か国を周りました。
旅行の話は尽きないのですが、スキー履歴書なので、この辺にしておきます。
つづく
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