今回は今までと趣を変え、かつて存在していた巨大なスキー場をご紹介したいと思います。
長野県木島平村と山ノ内町の境にそびえる高社山(1351.5m)の麓には、かつて5つのスキー場があり連絡していました。
Mt.KOSHA
直線距離で3kmのところに北陸新幹線飯山駅が開業することを見越し、マックアースが、よませ、高井富士、やまびこの丘、牧の入高原の4スキー場の運営を行い、全山統合に向けて動いていました。
統合の夢はかないませんでしたが、かつては5スキー場の共通リフト券も発売されており、「Mt.KOSHA」の名称でプロモーションを行っていました。
滑走エリアは長野県内では志賀高原、野沢温泉に続く3番目の広さでした。
当時 | Mt.KOSHA | よませ温泉スキー場 | 高井富士スキー場 | やまびこの丘スキー場 | 木島平スキー場 | 牧の入高原スノーパーク |
運営会社 | (株)マックアース | (株)マックアース | (株)マックアース | 木島平観光(株) | (株)マックアース | |
現在 | ー | よませ温泉スキー場 | X-JAM高井富士 | 廃止 | スノーリゾートロマンスの神様 | Theきじまスノーパーク |
運営会社 (現在) |
ー | (株)マックアース | (株)マックアース | ー | SBC木島平リゾート(株) | Theきじま(株) |
リフト | クワッド :5基 トリプル :1基 ペア :12基 |
クワッド :1基 ペア :3基 |
クワッド :0基 ペア :5基 |
クワッド :1基 ペア :1基 |
クワッド :2基 ペア :2基 |
クワッド :1基 トリプル :1基 ペア :1基 |
住所 | 山ノ内町 | 山ノ内町 | 木島平村 | 木島平村 | 木島平村 |
各スキー場の現在
月日は流れ、スキー場を取り巻く環境は大きく変わりました。
よませ温泉スキー場とX-JAM高井富士
各スキー場の名前は残っていますが、リフト1日券、シーズン券は共通券のみとなり事実上1つのスキー場として運営しています。
よませ温泉には日本人初のワールドカップ第1シードに入った海和俊宏さんの経営するホテルやスクールがあり、また毎年歌手の細川たかしさんが主催するレースが行われています。
X-JAM高井富士は「日本最大級のパーク(47アイテム)」と謳っているように、スノーボーダーに人気のスキー場です。
やまびこの丘スキー場
残念なことに、5つのスキー場の真ん中にあった やまびこの丘スキー場は、2016/2017シーズンを最後に営業中止になり、Mt.KOSHAが分断されることになってしまいました。
スノーリゾートロマンスの神様
2022年3月、木島平村が前々から経営が心配されていた木島平スキー場の民営化方針を発表しました。
10月6日、木島平村は「木島平スキー場」及び「ホテルパノラマランド木島平」の譲渡に向けて「SBCメディカルグループ株式会社」と基本合意を締結し、木島平観光株式会社の発行済株式の譲渡も合わせて本契約に向けて具体的に協議を開始。
2023年3月、スキー場とパノラマランド木島平、そして第三セクターであった木島平観光の譲渡、および やまびこの丘公園の貸付契約が締結されました。
2023/2024シーズンより名称を「スノーリゾート ロマンスの神様」に変え、営業を行っています。
譲渡額は1万円、再起をかける「スノーリゾート ロマンスの神様」(旧木島平スキー場) はこちら
Theきじまスノーパーク
何度か経営者が変わり、2023/2025シーズンより、名称が「Theきじまスノーパーク」となりました。
以前から変わらず、レースに力を入れており、常設ポール使用シーズン券を販売しています。
最後に
何があったのかは分かりませんが、全山共通券は長く続かず、やまびこの丘スキー場の営業中止によりスキー場が分断されてしまいました。
直ぐ近くに、志賀高原と野沢温泉スキー場があるので、規模の大きさが目立たのかったのかもしれません。
あるいは、標高が低く雪質に恵まれなかったことが影響したのでしょうか。
統合された未来も見てみたかったですね。
実現した巨大なスキー場 星野リゾート ネコマ マウンテン はこちら
実現可能な巨大なスキー場 群馬県片品村 はこちら
実現予定だった巨大なスキー場 新潟県南魚沼市と湯沢町 はこちら
実現可能な巨大なスキー場 長野県小谷村 はこちら
実現していた巨大なスキー場 長野県山ノ内町と木島平村 はここ
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