今回は今までと趣を変え、かつて存在していた巨大なスキー場をご紹介したいと思います。
長野県木島平村と山ノ内町の境にそびえる高社山(1351.5m)の麓には、かつて5つのスキー場があり連絡していました。
残念なことに、その真ん中にあった やまびこの丘スキー場が2017/2018シーズンに営業中止になり、スキー場が分断されることになってしまいました。
マウントKOSHAスノーリゾート
直線距離で3kmのところに北陸新幹線飯山駅が開業することを見越し、マックアースが、よませ、高井富士、やまびこの丘、牧の入高原の4スキー場の運営を行い、全山統合に向けて動いていたように見えます。
統合が実現していれば、その名もずばり「マウントKOSHAスノーリゾート」になっていたのではないでしょうか。
統合の夢はかないませんでしたが、かつては5スキー場の共通リフト券も発売されており、滑走エリアは長野県内では志賀高原、野沢温泉に続く3番目の広さでした。
マウントKOSHAスノーリゾート | よませ温泉スキー場 | X-JAM高井富士 | やまびこの丘スキー場 | 木島平スキー場 | 牧の入高原スノーパーク | |
リフト | クワッド:5基 トリプル:1基 ペア :12基 | クワッド:1基 ペア :3基 | クワッド:0基 ペア :5基 | クワッド:1基 ペア :1基 | クワッド:2基 ペア :2基 | クワッド:1基 トリプル:1基 ペア :1基 |
運営会社 | (株)マックアース | (株)マックアース | (株)マックアース | 木島平観光(株) (第3セクター) | 元(株)マックアース | |
住所 | 山ノ内町 | 山ノ内町 | 木島平村 | 木島平村 | 木島平村 |
個性的なスキー場
この5つのスキー場、それぞれ個性が異なっています。
よませ温泉と牧の入高原はレースに力を入れていています。
よませ温泉には日本人初のワールドカップ第1シードに入った海和さんの経営するスクールやホテルがあり、また毎年歌手の細川たかしさんが主催するレースが行われています。
以前はよく通っていて、細川さんのかれいな前走を見たことがあります。
高井富士は「日本最大級のパーク(47アイテム)」と謳っているように、スノーボーダーに人気のスキー場です。
木島平はファミリーの利用に力を入れていて、子供が楽しめる広場やそりコースなどがあります。
最後に
何があったのかは分かりませんが、全山共通券は長く続かず、やまびこの丘スキー場の営業中止によりスキー場が分断されてしまいました。
直ぐ近くに、志賀高原と野沢温泉スキー場があるので、規模の大きさが目立たのかったのかもしれません。
あるいは、標高が低く雪質に恵まれなかったことが影響したのでしょうか。
統合された未来も見てみたかったです。
実現可能な巨大なスキー場 福島編 はこちら
実現可能な巨大なスキー場 群馬編 はこちら
実現可能な巨大なスキー場 新潟編 はこちら
実現可能な巨大なスキー場 長野編 はこちら
実現可能な(していた)巨大なスキー場 長野編 その2 はここ
コメント
斑尾高原、野沢温泉、志賀高原とオーストラリア人から人気のスキー場から近いのが長所なのか短所なのかわからない立地条件な気が。北陸新幹線経由でこの地に来たら、斑尾、野沢温泉、志賀高原、またはアライや妙高に行っちゃうんですよね。近隣に良いスキー場が多すぎるからこその生き残る難しさというか。ただ、木島平には日本で1番大きいクロスカントリースキーコースがあるし、知人のクロスカントリー好きなオーストラリア人には人気です。
日本のスキー場って、無駄に短いリフトの数が多いんですよね。リフトの数が多い=乗り口と降り口に人手がかかる。それなら長いリフトを少数持つ方がランニングコストが良い気がします。整地もコストがかかるからいっそのことやらない。ツリーランは自己責任でどうぞご自由に(ちょっと邪魔な木は夏の間に伐採)。それで運営側=低コストで、滑る側=斑尾高原的に自由にツリーランを楽しめるで、良いと思うけど、ま、そもそも斑尾高原ほどのツリーランに合った地形・降雪量があるか私は知りませんが。
斑尾高原も野沢温泉も志賀高原も妙高も平日はオーストラリア人(とその他外国人)の比率がかなり高いし、地域全体としては明るい面が見え始めていると思います。ただ、Koshaが生き残れるかどうかは微妙なところな気がします(競争相手が多すぎる)
日本最大のクロスカントリーコースがあるんですね。知りませんでした。
おっしゃる通り、周辺に魅力的なスキー場がたくさんあるんですよね。
この地域で生き残るには、広さ以外の特徴が必要ですね。