回復まであと一息、福島県のスキー場利用者数。絶好調のスキー場も

スキー場 国内

2022/2023シーズンの福島県のスキー場別利用者数が発表になりました。
昨シーズンに比べ11%増加し、コロナ前の7割、約90万人まで利用者数が回復しました。

福島県 スキー場利用者数

福島県の全スキー場利用者数は年間120万人~140万人で推移していました。
新型コロナウイルスの影響で約63万人まで落ち込みましたが、2022/2023シーズンに約90万人まで回復してきました。

現在19か所のスキー場が営業をしていますが、過去10年、年間利用者が10万人を超えたことがあるスキー場はたった5か所しかありません。
その5か所、猪苗代スキー場、星野リゾート 猫魔スキー場とアルツ磐梯、会津高原たかつえスキー場、グランデコスノーリゾートで明暗が分かれています。

 

猪苗代スキー場

過去10年の最高記録を更新したのが猪苗代スキー場で、利用者は17万4千人になりました。
経営が地元出身の方が社長を務めるIT企業に変わり、平日リフト券無料、シーズン券1万8千円(早割)など、超積極的な販売促進活動を行っています。
また、「地域No.1時給! 1,270円~1,870円」と謳い、積極的なアルバイトの募集も行っています。
これらの施策の成果が実り、利用者の急増につながり、県内で断トツの人気を誇るスキー場となりました。

2022/2023も平日無料「いなスキ!クラブ」 加えて「優先レーンパスポート」シーズン券販売開始、猪苗代スキー場 はこちら
【ちょこっと考察】大都市圏より好待遇! 2021/2022 スキー場アルバイト事情 はこちら

星野リゾート アルツ磐梯と猫魔スキー場

アルツ磐梯と猫魔スキー場、念願の連絡リフトの建設が始まり、リフト券も共通券のみの販売で、事実上一つのスキー場になります。
これで、ハイシーズンは、アルツ磐梯側、シーズン初めと終わりの雪の少ない時期は猫魔側で滑ることができ、楽しみが多いスキー場となります。
両スキー場の利用者を合わせると、猪苗代スキー場をわずかに上回る17万9千になります。
ただ、コロナ前は25万人近い利用者がいたので、まだ回復途上です。

会津高原たかつえスキー場

コロナ前は、県下一の20万人を集客していましたが、まだ半分しか客足が戻ってきていません。
雪が多いと客足が遠のくスキー場ではありますが、小雪の2021/2022シーズンもあまり客足が戻ることなく10万9千人とどまりました。
なにか、構造的な問題があるのでしょうか。

グランデコスノーリゾート

2023年3月31日、長年運営を行っていた東急リゾーツ&ステイ株式会社が撤退したことにより、4月の営業は行わず、昨年をわずかに上回る9万4千人の利用者に留まりました。
今年は、経営者が変わり、コロナ前の利用者は約15万人にどこまで迫れるかが課題です。

最後に

県全体では11%増と一見順調に利用者が戻っているように見えますが、もともと海外からの利用者がそこまで多くない地域で、長野県白馬村(27%増)や新潟県湯沢町(17%増:4月30日時点)に比べ、見劣りがしてしまいます。
今シーズンの巻き返しに期待です。

コメント