2023/2024 岩手県スキー場利用者数 スキー場の明暗くっきり

スキー場 国内

2024年6月28日、岩手県から「いわての観光統計」スキー客の入込動向の発表がありました。
全県では対前年6%の利用者増でしたが、スキー場毎の利用者数をみると明暗がくっきりと分かれていました。

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岩手県

2023/24シーズンの全県のスキー場利用者数は68万4,207人で、前シーズンに比べ3万6,418人(5.6%)の増加となりました。
新型コロナウイルス感染症による行動制限がなくなり、主要スキー場の利用者数の増加が見られました。

スキー場毎の利用者数

安比高原スキー場の利用者数が飛び抜けて多く、全スキー場の利用者数の43%、29万5千人を集めています。
この利用者数は6月15日現在、全国で7番目の数字で、トップ10に返り咲きました。

安比高原スキー場の全国順位(利用者数)

  • 2023/24シーズン:7位(暫定)
  • 2022/23シーズン:トップ10圏外
  • 2021/22シーズン:5位
  • 2020/21シーズン:4位
  • 2019/20シーズン:3位

2位の夏油高原スキー場は11万8千人で、安比高原と併せて全県の60%の利用者数となります。
利用者が3万人を超える7位の岩手高原スノーパークまでで、全スキー場の95%の利用者を集めています。

スキー場毎の増減

岩手県全体で見ると5.6%の利用者増でしたが、個々のスキー場をみると、利用者が増加したスキー場はたった4か所かしかなく、13か所のスキー場は利用者を減らしています。
赤羽根スキー場は、営業を行うことができませんでした。
グラフを見ても分かる通り、もともと利用者が少なかったスキー場の、減少の割合が大きくなっています。
これは、小雪の影響で営業期間が短くなったことが原因です。
比較的降雪量の多かった安比と夏油高原に利用者が集まったことで全県の利用者は増えていますが、大半のスキー場は惨憺たる結果であったことが分かります。

 

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最後に

安比高原スキー場、2022/23シーズンは運営方針が変わり色々な問題が噴出していましたが、2023/24シーズンは見事な復活を遂げました。
また、夏油高原も他地域に比べて雪が多く、大きく利用者を伸ばすことができました。

一方、心配なこともあります。
利用者数14位が志賀来(しがらい)スキー場の1,172人、15位が湯田(ゆだ)スキー場の618人であり、両スキー場共に西和賀町運営で、県道1号線のほぼまっすぐな区間8km弱、車で十数分の距離にあります。
湯田スキー場にはペアリフトがあるのですが、2023/24シーズンの営業日数は29日、一日当たりの利用者数はたった21名でした。
直ぐ近くのロープトゥのみの志賀来スキー場より利用者が少なく、尚且つ運営・維持コストが数千万円単位でかかる索道を今後も運営していくことができるのでしょうか。

 

2023/2024 利用者の多いスキー場 トップ10 はこちら

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