2023/2024 明暗分かれた福島県のスキー場利用者数。ネコママウンテンと新生グランデコはいかに?

スキー場 国内

2023/2024シーズンの福島県のスキー場別利用者数が発表になりました。
暖冬の影響で、全県の利用者数は昨シーズンに比べ8.6%減少しましたが、絶好調のスキー場もありました。

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福島県 スキー場利用者数

福島県の全スキー場利用者数は年間120万人~140万人で推移していました。
新型コロナウイルスの影響で63万人まで落ち込みましたが、2022/2023シーズンに90万人まで回復し、期待がもたれたシーズンでしたが、暖冬の影響で83万人と利用者を減らしてしまいました。

営業した18か所のスキー場で、過去10年、年間利用者が10万人を超えたことがあるスキー場は、猪苗代スキー場、星野リゾート ネコママウンテン(猫魔スキー場とアルツ磐梯)、会津高原たかつえスキー場、EN RESORT Grandeco Snow Resort(グランデコ)で、明暗が分かれています。

星野リゾート ネコママウンテン(アルツ磐梯と猫魔スキー場)

利用者数:227,077人(27%増)

アルツ磐梯と猫魔スキー場は、連絡リフトで繋がり星野リゾート ネコママウンテンとなり、名実ともに一つのスキー場となりました。
ハイシーズンはアルツ磐梯側、シーズン初めと終わりの雪の少ない時期は猫魔側で滑ることができ、楽しみが多いスキー場です。
他のスキー場が小雪で苦労するなか、雪深い猫魔側の利用者を大幅に伸ばし、コロナ前に迫る22万7千人の利用者がありました。

実現した巨大なスキー場 星野リゾート ネコマ マウンテン(旧アルツ磐梯と旧猫魔スキー場) はこちら

会津高原たかつえスキー場

利用者数:106,250人(▲3%減)

コロナ前は、20万人を集客していましたが、まだ半分しか客足が戻ってきていません。
雪が多いと客足が遠のくスキー場ではありますが、小雪の2023/2023シーズンも客足が戻ることがありませんでした。
なにか、構造的な問題があるのでしょうか。

EN RESORT Grandeco Snow Resort(グランデコ)

利用者数:106,212(13%増)

年間15万人前後の利用者がありましたが、新型コロナウィルスの影響で7万人まで落ち込み、その後少しずつ持ち直してきました。

経営者変更

2022年7月、東急リゾーツ&ステイ株式会社は、グランデコスノーリゾートと東急ハーヴェストクラブ 裏磐梯グランデコを、国内でホテルやスキー場などのリゾート事業を展開しているThe COURT株式会社に譲渡しました。
その後、2023年3月31日まで東急リゾーツ&ステイが運営を行いました。
そして、2023年7月にThe COURTの運営の元で、EN RESORT Grandeco Hotelがオープンしました。
The COURT株式会社は、EN HOTEL、コートホテルなどのブランドで全国で16のホテルを運営しています。
また、同社はトマムも所有する株式会社イデラ キャピタルマネジメントの傘下で、その親会社は復星国際です。

営業期間

2022/2023シーズンは小雪の影響で営業開始が2022年12月7日、運営委託契約の関係で営業終了日が2023年3月31日と例年に比べ約1か月短いシーズンでした。
2023/2024シーズンは小雪の影響で、営業開始が予定より1週間遅くなり2023年12月1日でしたが、例年通り2024年4月21日まで営業を行うことができました。

アクティビティ

新装オープンしたグランデコのアクティビティディレクターに丸山貴雄さんが就任しました。
丸山さんは、全日本スキー技術選手権大会で5度の優勝を誇る、基礎スキー界での有名人であり、ご実家は、長野県白馬村にある「山の郷ホテル白馬ひふみ」で、宿泊業に対する造詣も深いと思われます。
また、グランデコのホームページにある滑走シーンは丸山さんが被写体となっています。

新たなアクティビティなど

  • 一新された10のコースレイアウト
  • グランデコが誇るディガーチームが創る3Dパーク「SNOW SURF PARK」(新設)
  • キッカーをメインとし、人工雪ですべてのアイテムを創りあげる「FREE RIDE PARK」
  • ムービングベルトを使って、キッズでもビギナーでも安心して滑ることができる「KIDS PARK」
  • 天然のパウダースノーで遊べる「PLAY GROUND」
  • ホテルに隣接する広大な「SNOW ACTIVITY PARK」
  • バンクドスラローム
  • 2024年2月24日から毎週プライズテストを開催

福島テレビによるグランデコの紹介です。

猪苗代スキー場

利用者数:103,659人(▲40%減)

2022/2023シーズンは、過去10年の最高記録を更新し利用者は17万4千人でしたが、2023/2024シーズンは小雪の影響で大きく利用者を減らしてしまいました。
経営が地元出身の方が社長を務めるIT企業に変わり、平日リフト券無料、エコノミーシーズン券1万8千円(早割)など、超積極的な販売促進活動を行っています。
また、最低時給1300円と謳い、積極的なアルバイトの募集も行っています。
これらの施策の成果が実り、利用者の急増につながりましたが雪不足には勝てなかったようです。

2023/2024 磐梯山の熱き戦い、平日無料「いなスキ!クラブ」猪苗代スキー場 vs 新生、星野リゾート ネコマ マウンテン はこちら
高騰するアルバイト料、定休日の設定、リフトの運休!! 人手不足に悩むスキー場の現状 はこちら

 

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最後に

小雪の影響は深刻で、県全体では8.6%の利用者減となりました。
その影響で、小雪の時に敬遠されていた旧猫魔にが大盛況であった一方、雪解けの早い猪苗代スキー場が大苦戦しました。
いずれにしても、福島県のスキー場の中心地は猪苗代・磐梯山中心であり、今後も同地域に積極的な投資が続いていくものと思われます。

2023/2024 利用者の多いスキー場 トップ10 はこちら

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