【ちょこっと考察】平日無料! パワーアップしたシーズン券「いなスキ!クラブ」、猪苗代スキー場

スキー場 国内

昨夏に運営会社が新しくなった猪苗代スキー場、平日無料というぶっ飛んだリフト料金でしたが、ことしはさらにパワーアップし、とんでもないシーズン券の発売を開始しました。

いなスキ!クラブ

2020/2021シーズンのリフト料金です。
当初は駐車場が有料でしたが、2021年1月から無料になり、どこで儲けるの???となりました。
週末でもリフト券は半額で買えるという、利用者にとっては夢のようなサービスでした。

 いなスキ!クラブビジター
入会金無料
平日無料5,600円
土日休2,800円5,600円

2021/2022シーズン

昨シーズン好評であった、「いなスキ!クラブ」の特典は継続されるようです。
加えて、今シーズンから実質、3スキー場共通のシーズン券が発売されます。
そして、驚くのはその価格で、11月30日までに購入すると、なんとたったの1万円です。
シーズン券の価格破壊です。

リフト券

平日無料、土日祝日半額(いなスキ!クラブ会員)

シーズン券

早割:大人(高校生以上)10,000円(2021年10月1日~11月30日)
   小人(小・中学生)  4,500円
価格:大人(高校生以上)20,000円(2021年12月1日~)
   小人(小・中学生)10,000円
特典:裏磐梯スキー場、北日光・高畑スキー場(会津高原高畑スキー場)のリフト券が無料
   利用回数制限が記載されていないので、実質シーズン券と同等です。

熱き磐梯山の戦い

磐梯山麓には6か所のスキー場がありました。
しかし、今シーズン、猪苗代リゾートスキー場とファミリースノーパークばんだいX2は営業中止です。
また、同じ星野リゾートグループのアルツ磐梯と猫魔スキー場はリフト券が共通なので実質一つのスキー場です。
そして、猪苗代スキー場と経営母体が同じ裏磐梯スキー場は年間利用者が1万人ほどのこじんまりしたスキー場です。
これらのことから、この地域では実質、猪苗代スキー場とアルツ磐梯・猫魔スキー場の2か所が競い合っています。
シーズン当初は、アルツ磐梯・猫魔スキー場のGo To トラベル適用のスキー場シーズン券付き宿泊パックが話題をさらっていましたが、いなスキ!クラブ などで猪苗代スキー場が逆転したように見えます。
両社で競い合って、利用者数が増えればいいですね。

猫魔スキー場の南が「アルツ磐梯」、その東が「猪苗代リゾートスキー場」です。

シーズン券の比較

猪苗代地域のシーズン券は、猪苗代スキー場単独、アルツ磐梯・猫魔スキー場共通、そしてイナパスです。
3つのシーズン券を比較しても、その安さが際立っていることが分かります。

シーズン券アルツ磐梯、猫魔スキー場猪苗代スキー場イナパス
| 猪苗代町全スキー場共通シーズン券
スキー場アルツ磐梯、猫魔スキー場猪苗代スキー場猪苗代スキー場を含む4か所
早割35,000円10,000円 
通常価格39,000円20,000円40,000円
主な特典猫魔スキー場駐車場無料
アルツ磐梯第1~3駐車場無料
センター駐車場は土日祝・年末年始1,000円、平日無料

裏磐梯スキー場、高畑スキー場のリフトが無料

 

ちょこっと考察

2020年10月、猪苗代スキー場、裏磐梯スキー場、会津高原高畑スキー場の3スキー場を運営していた株式会社マックアースリゾート福島は、株式会社マックアースから株式会社IS ホールディングスに譲渡されました。
その後、株式会社マックアースリゾート福島は株式会社DMCaizuに社名を変更しています。
IS ホールディングスは、IT基盤を軸とした金融業者で、2020年3月期の連結売上高が208億 559万円、営業利益が40億8279万円の経営基盤がしっかりしている会社です。

一方、特に猪苗代スキー場を取り巻く経営環境は厳しく、一昨年の小雪のシーズンに利用者数73%減という壊滅的なダメージを受けました。
利用者数が10万人を越えるスキー場で、ここまで大きく利用者数を減少させたスキー場は他にありません。(注)
昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で客足が大きく戻ったとも考えにくく、厳しい状況が続いているのだと思います。
このような状況の中、短期的な損益には目をつむり、新型コロナウイルス騒動沈静化後のスキー場への投資として、知名度を上げ利用者を呼び戻すために、このリフト料金設定を行ったのではないでしょうか。

#実際のところは分かりませんが、一般的に、スキー場の経営は赤字で、他の事業が黒字なので営業利益を相殺することができ、結果として今までの納税額をスキー場への投資に回したことになります。よって、経営を揺るがすほどでなければ、スキー場の短期的な赤字に耐えることができます。

最後に

もともと経営基盤の弱かったスキー場経営ですが、昨年の小雪、今年の新型コロナウイルスで息の根を止められようとしています。
しかし、本当の脅威は長く続く過当競争からくる経営難によりリフト、センターハウスなどへの投資ができていないことです。
一方、スノー人口が減ったとは言え、年間600万人が行うスポーツはそうあるものではありません。
しっかりとした戦略に基ずく設備への投資を行えば、魅力あるスキー場を提供でき、利用者も増えていくと思います。
もうしばらく淘汰の時代は続くと思いますが、この時期を乗り切り魅力あるスキー場になっていってもらいたいです。

 

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