2年目の挑戦!人工造雪機を導入した菅平高原スノーリゾート

スキー場 国内

人工造雪機を導入して2年目の菅平高原スノーリゾート、オープン予定日を2024年11月中旬と発表しました。
昨年は、国内初導入となるMND(フランス)社の人工造雪機を 4 台導入し、10月21日(土)オープンを目指しましたが、造雪機の故障に見舞われ、営業開始は11月25日(土)となってしまいました。

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菅平高原スノーリゾート

菅平高原スノーリゾートは、志賀高原の南西に位置し、日本海側からの雪雲が妙高で遮られることから、晴天の日が多く、また気温が低いことで有名です。
長野県上田市菅平高原に位置し、スキー場は少し距離の離れた2つのエリアを5つの会社が運営しています。
菅平パインビークスキー場は、降雪が少なく気温が下がる特徴を生かし、ポールの練習場として有名です。
ダボスと太郎は、比較的なだらか斜面で初心者から楽しめます。
また、毎年、東京都スキー連盟主催の準指導員検定が行われています。

運営会社

1つのスキー場に運営会社が5社あるのは、志賀高原と並んで日本最多です。
ただ、規模を考えると、、、
人工造雪機を導入したのは、太郎・ダボスエリアです。

  • 奥ダボススノーパーク   :上田リゾート観光株式会社
                  (親会社はルートインジャパン株式会社)
  • シュナイダートリプルリフト:シュナイダー索道合同会社
  • 太郎・ダボスエリア    :株式会社ハーレスキーリゾート
                  (親会社は⽇本スキー場開発株式会社と上田市)
  • 天狗リフト・日の出リフト :株式会社菅平スキーハウス
  • 菅平パインビークスキー場 :株式会社マックアース

利用者数

新型コロナウイルスの影響で大きく利用者を減らしていましたが、2022/23シーズンはコロナ前を大きく上回る256,000人、2023/24シーズンはさらに利用者を伸ばし279,000人となりました。

  • 2018/19シーズン:215,000人
  • 2019/20シーズン:199,000人
  • 2020/21シーズン:130,000人
  • 2021/22シーズン:206,000人
  • 2022/23シーズン:256,000人
  • 2023/24シーズン:279,000

2024/2025シーズン営業情報

2024/2025シーズンは、2024年11月中旬オープン予定です。
気温が高い時期に人工造雪機を運転するのは技術が必要なんでしょうね。
今は、ノウハウをためて、いずれは10月にオープンしてほしいですね。

 

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造雪能力

導入したMND SNOW Blizzard Factoryは、1日当たり192立方メートル(1ユニット当たり48立方メートル)、10トンのダンプトラックおよそ30台分の造雪能力があると発表にありました。
造雪能力が192立方メートルとあるので、氷の比重を考慮すると、重量は176トン/日(*)となります。
(この発表には少し誤解を招く表現があり、大型ダンプの通称が10トンダンプであり、大型ダンプの定義は「最大積載量が6.5トン以上に該当するダンプカー」で、全ての10トンダンプが10トンの荷物を運べるわけではありません。)
また、造雪するコースは菅平高原スノーリゾートのファミリーコース(裏太郎ゲレンデ)で、オープン時のコースは、幅15m弱、全長450mを予定していました。

*氷の比重は0.917です。

ゲレンデ造成日数

昨年は計算通りに聞きませんでしたが、ゲレンデを造るのにどのくらいかかるか計算をしました。
ゲレンデの厚みを0.5mとした場合、コースが幅15m x 全長450mなので3,375立法メートルの雪が必要です。

(幅)15m x (全長)450m x (厚み)0.5m = 3,375 立法メートル

1日当たり192立方メートルの造雪能力があるなので、3,375 ÷ 192 ≒ 17.6日 でゲレンデを造ることが可能です。
ただ、実際には造雪直後から雪が解け始めるので、ゲレンデを造るには3週間以上必要となりそうです。

(参考)スキー場の発表の造雪能力

  • 広島県 ユートピアサイオト :1,420トン/日
  • 静岡県 スノーパークイエティ: 650トン/日
  • 長野県 軽井沢プリンスホテルスキー場:450トン/日
        (100トン/日×1基、50トン/日×7基)
  • 兵庫県 六甲山スキー場   : 240トン/日
  • 埼玉県 狭山スキー場    : 200トン/日
  • 長野県 菅平スノーリゾート : 176トン/日(推定)

公表されたデータはありませんが、稼働可能な日本最大の造雪能力は、めがひらスキー場が所有していると噂されています。
また、鷲ヶ岳スキー場の1000トン/日近い造雪能力を有しています。

2種類のスノーマシン、人工造雪機と人工降雪機。そしてその能力は? はこちら

2023/2024シーズン

9月中旬から造雪を開始し、10月21日(土)オープンを目指しましたが、造雪後の雪の搬送機能に不具合があり、急遽他社メーカーの造雪機を1台借り遅れを取り戻そうとしましたが上手くいかず、11月25日(土)に営業開始となりました。
営業も午前と午後を入れ替え制として予約を行っていましたが、チケットは全て払い戻しとなりました。

 

MND SNOW

MND SNOWは、フランスに本社を置き世界中に展開するMND(Montagne et Neige Développement S.A.)のROPEWAYS(ロープウェイ)、SNOW(スノー)、SAFETY(安全)、LEISURE(レジャー)からなる4つの事業領域のひとつです。
MND SNOWには、菅平高原が導入した人工造雪機のBLIZZARD FACTORYの他に、人工降雪機のSUFAG、ARECO、SNOWSTARがあります。
また、MND SAFETYには、ロッテアライリゾートが導入した、雪崩予防および制御で世界No.1の、最新のアバランチコントロールシステムがOBell’X™(オベリスク)があります。

Blizzard Factory

全天候型スノーメイキングシステムBlizzard Factoryは、市場で最も洗練された全天候型の造雪ソリューションです。
コンパクトな設計ながら、必要な雪を作り出せるよう、さまざまな機能を搭載しています。

特徴

#1. 容易なメンテナンス

特別な訓練を受けた人しか扱えない引火性や腐食性のあるアンモニアとは異なり、環境への悪影響が少なく、使用やメンテナンスが容易な次世代冷媒を使用。

#2. コンパクトな設計でありながら効率的な造雪性能を実現

Blizzard Factoryは、設置面積が小さいため、取り扱いも設置も簡単ですが、小さいからといって造雪性能は何ら損なわれていません。
また、雪を効率よく散布させるための自動スイープシステムも搭載しています。

#3. 熱回収システム

オプションの熱回収システムは、最大180kW相当の熱エネルギーを生み出します。
オフィスやガレージ、工場などの暖房に最適なだけでなく、投資からより多くのリターンを得ることができます。

 

最後に

昨年を教訓にして、少し様子を見ている感じですね。
今年は、トラブルなく予定通りにオープンしてほしいですね。


引用:2023年6月2日発表「菅平高原スノーリゾートで国内初フランス製人工造雪機を導入」より

 

2024/2025 完全網羅 10月、11月にオープンするスキー場 はこちら

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