2020/2021 驚異の復活! 昨年比2.4倍 兵庫県但馬地域のスキー場利用者数

スキー場 国内

兵庫県の過半のスキー場が密集する但馬地域のスキー場利用者数が、昨年の2.4倍となりほぼ一昨年の利用者数に戻りました。

東日本のスキー場が苦戦するなか、グランスノー奥伊吹といい、近畿地方のスキー場が躍動しています。

但馬地方

旧但馬国、兵庫県の北半分、日本海側に位置します。

兵庫県の大半の13か所(内2か所は休業中)のスキー場が、豊岡市、養父市、香美町、新温泉町にあります。

利用者数は降雪量、すなわちスキー場の営業期間に左右され、過去10年は毎年40万~60万人が訪れていました。

昨シーズンは記録的な小雪で、営業期間が短く利用者が約16万人まで落ち込んでいました。

今シーズンは平年並みの降雪量があり、一昨シーズン並みの約40万人がスキー場を利用しました。

ちなみに、過去最高は1995/96シーズンで、144万人の利用者があったそうです。

スキー場

但馬地方最大のスキー場はハチ北スキー場で、六甲山スノーパークにつぎ、兵庫県で2位の集客力を誇っています。

ハチ北スキー場と連絡し、一体運営を行っているハチ高原スキー場と合わせると、六甲山を抜き兵庫県一の利用者数のスキー場となります。

それでは、各スキー場の利用者数の増加率をみてみましょう。

増加率200%とは、利用者が3倍になったということです。

驚くほどの増加率です。

逆に言うと、どれだけ昨年が悲惨だったかが分かります。

市町村スキー場増加率
但馬地方合計145%
香美町ハチ北スキー場62%
香美町スカイバレイスキー場277%
香美町おじろスキー場261%
豊岡市奥神鍋スキー場144%
豊岡市万場スキー場862%
豊岡市アップかんなべ813%
養父市ハチ高原スキー場18%
養父市ハイパーボウル東鉢スキー場187%
養父市氷ノ山国際スキー場824%
養父市若杉高原おおやスキー場409%
新温泉町但馬牧場公園スキー場550%

兵庫県の支援

兵庫県は2020年度にスキー場設備支援事業として、但馬地域だけで約2億8千万円の支援を行っています。

今シーズンだけで、アップかんなべ、若杉高原おおや、ハチ高原、ハチ北高原の4か所のスキー場に造雪機が(新規・追加)導入されました。

2019年度には万場スキー場、支援以前に、奥神鍋、ハチ高原、ハチ北高原で造雪機が導入されていました。

加えて、誘客促進支援事業として約5千4百万円を補助しています。

県がスキー場産業を育てようとする姿勢が良く分かります。

最後に

こういう、明るい話題はいいですね。

スキー場は営業出来て初めて利用者が訪れる産業です。

投資できる体力が残っているうちに、造雪機の導入など、積極的な対策がうてるスキー場が生き残っていくのではないでしょうか。

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