【予想】人工造雪機を本格導入、グランスノー奥伊吹のオープン日

スキー場 国内

2024年6月11日、滋賀県グランスノー奥伊吹から、人工造雪機を増設し、11月中にオープンを目指すというプレスリリースがでました。

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グランスノー奥伊吹

伊吹山から北に約11km、岐阜県との県境、滋賀県米原市にグランスノー奥伊吹はあります。
開業時の名称は奥伊吹スキー場でしたが、2019年に開業50周年を迎えるにあたり、グランスノー奥伊吹に名称変更しました。

利用者数

グランスノー奥伊吹の利用者数は右肩上がりで、毎年のように過去最高記録を更新しています。
2023/2024シーズンは、小雪に悩まされましたが、それでも4月10日時点で250,907人の利用者がありました。

営業期間

過去20年間のグランスノー奥伊吹の平均営業日数は100.6日です。
毎年のように人工降雪機を増設し、2023/2024シーズンの営業期間は、平均を大きく上回る115日でした。

  • 営業期間:2023年12月18日(月)~2024年4月10日(水)
  • 営業日数:115日

投資

毎年のように積極的な投資を行っており、2024/2025シーズンは人工造雪機を本格導入します。

人工造雪機

台数  :8基(既存1基+増設7基)
造雪能力:合計525トン/日
     ファミリーゲレンデ(400m)
       135トン/日(45トン/日 x 3)
     バラエティーゲレンデ(900m)
       390トン/日(45トン/日 x 2、100トン/日 x 3)
メーカー:イタリア テクノアルピン社

人工降雪機

今回の増設で、ゲレンデの約8割をカバーすることになります。

台数   :37基(既存35基+増設2基)
新設エリア:1基:天狗岩コースの中間〜上部
      1基:キッズパーク
メーカー :SMIなど

 

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全国のスキー場の造雪能力

全国の多くのスキー場で人工造雪機が活躍していますが、どのくらいの製造能力があるのかスキー場の発表資料を探してみました。
ユートピアサイオトの人工造雪機はフル稼働をしていないので、稼働しているものとしてはイエティが最大で1日に650トンの雪を造ることができます。
奥伊吹の525トン/日は全国2位の造雪能力です。

  • 広島県 ユートピアサイオト  :1420トン/日
  • 静岡県 スノーパークイエティ :650トン/日
        (山頂400トン/日、中腹150トン/日か?)
  • 滋賀県 グランスノー奥伊吹  :525トン/日
        (100トン/日 x 3、45トン/日 x 5)
  • 大分県 くじゅう森林公園スキー場  :460トン/日
        (60トン/日 x 6、25トン/日 x 4)
  • 長野県 軽井沢プリンスホテルスキー場:450トン/日
        (100トン/日 x 1、50トン/日 x 7)
  • 兵庫県 六甲山スノーパーク  :240トン/日
  • 埼玉県 狭山スキー場     :200トン/日
  • 長野県 菅平スノーリゾート  :176トン/日(推定)
        (48立方メートル/日x4基:詳細不明)

2種類のスノーマシン、人工造雪機と人工降雪機の違いとその能力は? はこちら

 

オープン日予想

発表資料を基に営業期間を予想してみました。

前提条件

プレスリリースの発表などから、前提条件を次のように定めました。

人工造雪機稼働期間
  • 10月初旬から人工降雪機稼働開始まで
  • シーズン終盤には、人工造雪機を稼働しない

稼働開始は10月初旬と明記されており、気温が下がれば造雪機より効率の高い降雪機を使用することでしょう。
また、シーズン終盤にコストのかかる造雪機を利用することは稀です。
ただ、一部のスキー場では、営業終了予定日に合わせて、数日間の稼働を行うところがありますが、造雪機を利用して1週間単位で延命を図るところはありません。

営業開始時のゲレンデ
  • ファミリーゲレンデ

プレスリリースでは、滑走距離は、ファミリーゲレンデが400m、バラエティーゲレンデが900mとなっていますが、Google Mapで計ってみたところ、乗り場と降り場を合わせても、それぞれ300mと800m程度でした。
各ゲレンデの造雪能力を距離で割ると、僅かながらバラエティーゲレンデの方が早くオープンできることになります。
しかし、人工造雪機を本格的に稼働する初めてのシーズンであり、また、最終手段としては他方のゲレンデから雪を持ってくることも可能なので、最初にオープンするのはファミリーゲレンデと仮定しました。

  公式発表値 実測値 造雪能力 単位当
トン/日/m
ファミリーペア 350m 250m    
 ファミリーゲレンデ 400m 300m 135トン/日 0.45
バラエティクワッド 800m 900m    
 バラエティーゲレンデ 900m 800m 390トン/日 0.49
営業終了時期
  • 4月上旬

「積雪量が安定しシーズン序盤から春休みが終わる4月上旬頃まで雪遊びが可能」とあります。

営業日数
  • 150日間

「過去20年間のグランスノー奥伊吹の平均営業日数は100.6日、今季は1.5倍の営業日数150日を目指します。」とあります。

イエティと狭山スキー場

ゲレンデを造る期間は、造雪能力に加え、標高、ゲレンデの長さや幅そして厚さが関係してきます。
加えて、雨や直射日光があたるなど、気象条件も重要です。
不確定要素が多いため、正確に推測ことは難しいのですが、奥伊吹のファミリーゲレンデの造雪にかかる日数は20~25日ぐらいと推測します。

    標高
リフト乗場
ゲレンデの
長さ
造雪能力

造雪日数
イエティ 屋外 1,340m 700m 10m 650トン/日 7日
奥伊吹 屋外 750m 300m 135トン/日
狭山 屋内 100m 300m 20m 200トン/日 約30日

【予想】営業期間

前提条件とイエティおよび狭山スキー場の実績、そしてカレンダーから推測すると、オープン日が2024年11月15日(金)で、営業終了予定日は2025年4月13日(日)と予想します。

  • 営業開始日:2024年11月15日(金)
  • 営業終了日:2025年4月13日(日)
  • 営業日数:150日

みなさんはどう思いますか?
造雪開始日など、新たな情報がでてきたら、再度予想を行います。

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