兵庫県の過半のスキー場が密集する但馬地域のスキー場利用者数が、昨年の2.4倍となりほぼ一昨年の利用者数に戻りました。
東日本のスキー場が苦戦するなか、グランスノー奥伊吹といい、近畿地方のスキー場が躍動しています。
但馬地方
旧但馬国、兵庫県の北半分、日本海側に位置します。
兵庫県の大半の13か所(内2か所は休業中)のスキー場が、豊岡市、養父市、香美町、新温泉町にあります。
利用者数は降雪量、すなわちスキー場の営業期間に左右され、過去10年は毎年40万~60万人が訪れていました。
昨シーズンは記録的な小雪で、営業期間が短く利用者が約16万人まで落ち込んでいました。
今シーズンは平年並みの降雪量があり、一昨シーズン並みの約40万人がスキー場を利用しました。
ちなみに、過去最高は1995/96シーズンで、144万人の利用者があったそうです。
スキー場
但馬地方最大のスキー場はハチ北スキー場で、六甲山スノーパークにつぎ、兵庫県で2位の集客力を誇っています。
ハチ北スキー場と連絡し、一体運営を行っているハチ高原スキー場と合わせると、六甲山を抜き兵庫県一の利用者数のスキー場となります。
それでは、各スキー場の利用者数の増加率をみてみましょう。
増加率200%とは、利用者が3倍になったということです。
驚くほどの増加率です。
逆に言うと、どれだけ昨年が悲惨だったかが分かります。
市町村 | スキー場 | 増加率 |
---|---|---|
但馬地方 | 合計 | 145% |
香美町 | ハチ北スキー場 | 62% |
香美町 | スカイバレイスキー場 | 277% |
香美町 | おじろスキー場 | 261% |
豊岡市 | 奥神鍋スキー場 | 144% |
豊岡市 | 万場スキー場 | 862% |
豊岡市 | アップかんなべ | 813% |
養父市 | ハチ高原スキー場 | 18% |
養父市 | ハイパーボウル東鉢スキー場 | 187% |
養父市 | 氷ノ山国際スキー場 | 824% |
養父市 | 若杉高原おおやスキー場 | 409% |
新温泉町 | 但馬牧場公園スキー場 | 550% |
兵庫県の支援
兵庫県は2020年度にスキー場設備支援事業として、但馬地域だけで約2億8千万円の支援を行っています。
今シーズンだけで、アップかんなべ、若杉高原おおや、ハチ高原、ハチ北高原の4か所のスキー場に造雪機が(新規・追加)導入されました。
2019年度には万場スキー場、支援以前に、奥神鍋、ハチ高原、ハチ北高原で造雪機が導入されていました。
加えて、誘客促進支援事業として約5千4百万円を補助しています。
県がスキー場産業を育てようとする姿勢が良く分かります。
最後に
こういう、明るい話題はいいですね。
スキー場は営業出来て初めて利用者が訪れる産業です。
投資できる体力が残っているうちに、造雪機の導入など、積極的な対策がうてるスキー場が生き残っていくのではないでしょうか。
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