お金で買えるスキー技術(道具) トップ3

スキー・スノーボード・雑記

スキーが上手くなるとしたら、あなたはいくら払えますか?
といった妄想の話ではなく、実際にお金を払えば買える技術をご紹介したいと思います。
あくまでも個人の感想なので、突っ込まないでくださいね(笑)

第3位 ストック

ストックなんかで滑りは変わるの?
と思われるかもしれませんが、私は大きく変わると感じています。
ストックの長さとウェイトバランスが重要だと思います。

長さ

最適な長さは、スキーの熟練度と滑り方に関係します。
スキーを始めて間もない方や、大回りをする時はストックの長さは比較的長めのものを利用します。
熟練度があがると共にストックが短くなっていき、小回り、そしてコブを滑る時に最も短くなります。
上級者のストックの長さは身長の70%ぐらいと言われることもありますが、最適と感じる長さは個人差があります。
ちなみに私は普段は身長の約65%、春など深いコブを滑る時は身長の約60%の長さのストックを利用しています。

バランス

ストックの良し悪しは、その方のストックワークに依存するので、まずは私のお話をします。
私は、ストックを上から下に「突く」ことはまずなく、コブでもストックを前に振りだし戻ってきたときに雪面に軽く触るだけです。
それゆえ、先端に重みのある振りやすいストックを好みます。
このへんの好みは分かれると思うので、自分が使いやすいと思えるストックを探してみてください。

資金にゆとりのある方は、長さ調節の可能なストックで、最適な長さを探してみてください。
私は、バランスを崩した時に強く着いてストックが短くなるのが嫌なので、長さが違う2本のストックを整地とコブで使い分けています。

 

第2位 スキー(板)

スキーの板は、お金のかけ方が難しいところです。

  • 値段の高い板 = 良い板

と思っている人がいると思いますが、私は

  • 値段の高い板 = 固い板

だと思っています。

以前デモシリーズのトップモデルを履いていましたが、当時SAJ2級程度の実力だった私には硬すぎて、板を振り回す癖がついてしまい上達の妨げにしかなりませんでした。
板の正しいポジションに荷重ができる技量がないと、トップモデルを使いこなすことはできません。
また、女性の場合は体重が軽いので固い板は厳しいと思います。
滑りに不安があるのであれば、セカンドモデルも選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

某女性のSAJデモは、普段はセカンドモデルを履いています。

 

第1位 ブーツ

ブーツにお金をかければ、確実にスキーが上手くなります。
逆に合っていなブーツを履いていると、上達に長い時間を要する可能性があります。

既にブーツに投資を行っている方にとっては当たりだと思いますが、初めての方に少し説明させていただきます。
ブーツの中でも、最も重要なのはブーツのカント(左右の傾き)調整とソール(中敷き)です。
日本人、というか世界中の大多数の人は「O:オー」脚で、O脚の人が膝を入れると必ず内股(X脚)になります。
すなわち、膝が内側に入ります。
これは骨格の問題なので、練習で直すことは不可能です。
そこで重要になってくるのがブーツの左右の傾きの調整で、膝を入れた時に膝が真っすぐ前に移動するようにします。
この時に足裏の内側(親指と踵のライン)が浮かないようにするために、足型に合わせてソールを成形する必要があります。
熱成型で加工できるソールで、加工費込み両足で1~2万円ぐらいです。
一回スキーに行くことを我慢して作ってみてはいかがでしょうか。
滑りが劇的に変わること請け合いです。

予算に余裕があれば、インナーのフォーミング(足型に合わせて成形すること)をお勧めします。
少しお値段は張りましが、カントの調整はもちろん、ブーツと擦れて軟骨が成長していた私にとっては、一日中楽しく滑れるようになっただけで安い買いものでした。

ブーツの買い替え時

お金持ちの方は、スキー業界のために毎年買ってください(笑)
アルペン選手などは、毎シーズンブーツを新調しますが、一般スキーヤーはどうなんでしょうか。
私の周りの年間20日以上滑るスキー〇〇の方々をみていると3~5年で買い替えている人が多いように感じます。
ブーツ自体の性能も良くなってきたので、保管状態に問題なければ、5年以上経っても使えないことはありません。
私は、初めてフルフォーミングのブーツを作ったのが15年ぐらい前で今は2足目です。
まだ、初めに作ったブーツも予備用として保管しています。
ちょっと、長く使いすぎですね(笑)

 

最後に

昔、私はブーツが合わず辛い経験をしました。
自分では普通の足の形をしていると思っているのですが、市販のブーツでは両方の小指の付け根と、内側のくるぶしの下の出っ張り(舟状骨)の部分がブーツにあたりました。
一度あたり始めると、どんどんと軟骨が成長し、ますます強く当たるようになります。
シーズンオフを迎えると、徐々に軟骨が小さくなってきて、元に戻るか戻らないかの時に次のシーズンを迎えていました。

そんな状況を毎年繰り返していたのですが、約15年前にフルフォーミングのブーツに出会い、状況が一変しました。
それ以降、足の痛みとはおさらばです。
少し値が張りますが、既製品のブーツを何度も調整することを考えるとそんなに高くはないと思います。
そして、何より足の痛みを感じなくなったことで、スキーの楽しさが倍増しました。

私の独断と偏見でトップ3を発表しましたが、いかがでしたか。
ウインタースポーツの発展のために、ゆとりのある人はウェア、小物などにどんどん資金を投入しましょう(笑)
私のように、資金に余裕のない人もブーツへの投資だけは、真剣に考えてみてはどうでしょうか。

コメント

  1. 最近はビンディングとセットの板が多いですが、セットされているビンディングが私的に過剰でお財布に厳しい物が多々です。
    確かに重くてガッチリしたビンディングも良いですが、そんなにガツガツ行けません。

    ブーツも硬いと脱ぎ履きしにくいし。
    滑ってる時に潰れなきゃそれで良い。。。

    確かに痛い思いするなら、痛い一回を捨てたと思って、フォーミングも良いですね。

    • 私もだんだんと柔らかいものが良くなってきました。
      フォーミングはお勧めですよ。