2023/2024シーズン、岡山県のスキー場が大変なことになっています。
HP消滅、営業中止、土砂崩れ、県内の5か所のスキー場の内、少なくとも2か所は営業を行わず、もう1か所の営業も不透明です。
スキー場利用者数
2021/2022シーズン、岡山県内で5か所のスキー場が営業をしていました。
小雪の影響を受けやすいスキー場が多く、年により大きく変動しますが、通常の降雪量があるシーズンには全県で12万弱の利用者がいます。
かつては、恩原高原スキー場の1強でしたが、小雪、そして施設の老朽化によりレイクサイドゲレンデをクローズしてからは、利用者がいぶきの里とひるぜんベアバレーに分散し、3スキー場の利用者数が拮抗するようになりました。
一方、昨シーズンから営業を中止した大茅スキー場と、今シーズンの営業中止を発表した津黒高原スキー場の利用者は年間数千人でした。
スキー場の状況
岡山県のスキー場は、県北部の中国山地沿いに点在しています。
地図中の ひるぜんキッズスノーパークは、休暇村蒜山高原にある雪遊び広場です。
また、大茅スキー場は地図の右外、鳥取県と兵庫県の県境近くにありました。
大芽スキー場(廃止?)
所有 :西粟倉村
運営 :第三セクター
リフト:1基
2022/2023シーズン、HPには「降雪があり次第営業開始」とありましたが、営業を行うことはありませんでした。
周辺のスキー場がオープンしたことから、雪不足でオープンできなかったわけではなさそうです。
その後、5月頃に運営会社のHPを確認したところ「スキー場」の項目が無くなっていました。
西粟倉村のHPも確認しましたが、何の情報も見つけられません。
津黒高原スキー場(営業中止 or 廃止)
所有 :真庭市
運営 :第三セクター
リフト:1基
2023年9月、リフト運行に必要な技術管理責任者を確保することができず、2023/2024シーズンの営業中止が発表されました。
加えて、翌シーズン以降の営業も未定とのことです。
2022/2023シーズンのスキー場の売上は僅か554万円でした。
ここ10年、利用者数は多い年で3千人台で、真庭市にはひるぜんベアバレースキー場もあることから、廃止を前提とした営業中止かもしれません。
ひるぜんベアバレースキー場(好調)
所有 :真庭市所有
運営 :第三セクター
リフト:2基
2021/2022シーズン、利用者は3万4千人となり過去10年の最高記録を更新しました。
2022/2023シーズンも利用者を維持し、スキー場の売上は4,009万円でした。
恩原高原スキー場(縮小営業 or 営業中止)
所有 :鏡野町
運営 :一般財団法人
リフト:3基(パノラマゲレンデ)
:2基(レイクサイドゲレンデ:営業休止)
かつては県内最大のスキー場で、リフトが5基あり、年間7万人の利用者がありました。
しかし、リフトなどの施設の老朽化によりレイクサイドゲレンデが営業中止となりました。
そして、追い打ちをかけるように、2023年8月15日に上陸した台風7号の影響でゲレンデ内で土砂崩れが発生してしまいました。
復旧作業を進めていますが、縮小営業の可能性もあるとのことです。
いぶきの里スキー場(絶好調)
所有 :新見市
運営 :指定管理者
リフト:3基
2022/2023シーズン、4万5千人の利用者が訪れ過去10年の最高記録を更新し、恩原高原スキー場を抜き県内一の利用者数を誇るスキー場となりました。
パークに力を入れていることも、好調の一因かもしれません。
2023/2024 廃止・閉鎖する(かもしれない)スキー場 はこちら
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