2025年9月、Earth Hopper(アースホッパー)の仕組みが大きく変わりました。
少し分かりずらいので、その仕組みとどのような人にとってメリットが大きいのか考察したいと思います。
お時間の無い方は最後の「考察」のみお読みください。
従来の仕組み
まず始めに、昨年までのアースホッパーの仕組みを解説します。
2023/2024シーズン
3タイプあり、アンリミティッドは全対象スキー場を1スキー場2回まで滑走することができました。
最大限に活用した場合、なんと567円/日で滑走可能でした。
名称 | アンリミテッド | スタンダード | ライト |
対象 | 52か所 | ← | ← |
条件 | 1スキー場 2回まで |
1スキー場2回 合計16回まで |
1スキー場2回 合計7回まで |
早割 | 59,000円 | 39,800円 | ー |
料金 | 65,000円 | 42,800円 | 27,800円 |
単価 (料金/最大利用回数) |
早割:567円 625円 |
早割:2,486円 2,675円 |
早割:ー 3,971円 |
2024/2025シーズン
アンリミテッドの名称がプロに変更になり、またスーパーライトが加わりました。
リフト券の価格上昇に伴い、アースホッパーの価格も上昇しましたが、お得感がありました。
名称 | プロ | スタンダード | ライト | スーパーライト |
対象 | 56か所 | ← | ← | ← |
条件 | 1スキー場 2回まで |
← | ← | ← |
早割 | ー | ー | ー | ー |
料金 | 79,800円 | 49,800円 | 29,800円 | 19,800円 |
チケット | 120枚 | 14枚 (15枚:早割) |
7枚 | 4枚 |
チケット単価 | 665円 | 3,557円 (3,320円) |
4,257円 | 4,950円 |
2025/2026シーズン
2025/2026シーズン、Club Earth Hopperが登場しました。
従来のアースホッパーはスタンダートのみとなり、かつリピーターのみ購入可能となりました。
新登場 Club Earth Hopper
Club Earth Hopperを簡単にいうとポイントカードで、1ポイント1円として次回の施設利用時に使用できます。
このポイントの事をマイルと呼んでいます。
また、通常のマイルに比べ、ボーナスマイルを付与する仕組みが用意されています。
年会費
年会費:2,980円(税込)
マイルの貯め方
施設利用チケット購入時
チケット価格の最大25%のポイントがたまります。
例では常に25%のポイントが付くように記載されていましたが、25%とならないケースの記載はありませんでした。
ボーナスマイル
各条件を達成した時に、500~2,000マイルのボーナスが付与されます。
プロホッパー
3回、6回、12回、24回施設を利用した時にボーナスマイルが付与されます。
- 3回目:500マイル
- 6回目:1,000マイル
- 12回目:1,500マイル
- 24回目:2,000マイル
エリアホッパー
5つに分けられたエリアの施設を利用することで付与されます。
対象エリア:北海道・東北・関東・信越・西日本
- 3エリア:500マイル
- 5エリア:1,000マイル
カテゴリホッパー
冬のスキー場、夏のサーフィンなど5つのカテゴリーの施設を利用することで付与されます。
カテゴリ:SNOW・WAVE・BIKE・SUP・CLIMB
- 3カテゴリ:500マイル
- 5カテゴリ:1,000マイル
ノマドホッパー
平日の施設利用回数により付与されます。
- 3回:500マイル
- 5回:1,000マイル
アースホッパー スタンダード
リピーターのみ購入可能となりました。
また、Club Earth Hopperとの併用はできません。
名称 | スタンダード |
対象 | 47か所 |
条件 | 1スキー場 2回まで |
早割 | ー |
料金 | 69,800円 |
チケット | 16枚 |
チケット単価 | 4,363円 |
アースホッパー スーパーライト/ライト/プロ
残念ながらアースホッパー プロ/ライト/スーパーライトは廃止となりました。
対象施設
アースホッパーは、全国の対象スキー場、マウンテンバイク、ウェイクボード、パドルなどの施設でも利用可能な共通回数券です。
Snow(スノーリゾート)
対象スキー場は、昨年から11か所減り、新たに2か所が加わりました。
昨年と同様に、今後対象スキー場が増える可能性が有ります。
アースホッパースタンダードの場合、スキー場によりチケット1枚、あるいは2枚必要となります。
(太文字が2チケット必要なスキー場です)
対象 :47か所
北海道:さっぽろばんけいスキー場
名寄ピヤシリスキー場
キャンモアスキービレッジ
今金町ピリカスキー場
岩手県:八幡平リゾート パノラマスキー場・下倉スキー場
夏油高原スキー場
網張温泉スキー場
宮城県:みやぎ蔵王えぼしリゾート
秋田県:たざわ湖スキー場
山形県:Asahi自然観スノーパーク
湯殿山スキー場
蔵王ライザワールド
福島県:会津高原 南郷スキー場
会津だいくらスキー場
会津高原たかつえスキー場
EN RESORT Grandeco
群馬県:たんばらスキーパーク(新規)
ホワイトワールド尾瀬岩鞍
川場スキー場
パルコール嬬恋リゾート
オグナほたかスキー場
新潟県:ムイカスノーリゾート
ニノックススノーパーク
キューピットバレイ
舞子スノーリゾート
湯沢中里スノーリゾート
神立スノーリゾート
アライマウンテンリゾート:2枚
赤倉観光リゾートスキー場:2枚
池の平温泉アルペンブリックスキー場
富山県:あわすのスキー場
福井県:福井和泉スキー場
山梨県:カムイみさかスキー場
長野県:爺ガ岳スキー場(新規)
つがいけマウンテンリゾート:2枚
黒姫高原スノーパーク
竜王スキーパーク
白馬コルチナスキー場/白馬乗鞍温泉スキー場:2枚
八千穂高原スキー場
御嶽スキー場
戸隠スキー場
兵庫県:スカイバレイスキー場
アップかんなべ
ちくさ高原スキー場
ハチ高原・ハチ北スキー場
広島県:恐羅漢スノーパーク
愛媛県:久万スキーランド(入場料について記載無し)
対象から外れたスキー場
北海道:和寒東山スキー場
カムイスキーリンクス
ぴっぷスキー場
キロロスノーワールド:2枚
ニセコアンヌプリ国際スキー場
岩手県:安比高原スキー場
宮城県:マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ
群馬県:丸沼高原スキー場:2枚
富山県:牛岳温泉スキー場
長野県:斑尾高原スキー場
タングラムスキーサーカス
夏の対象施設
Paddle(SUP)6か所
- Water&Snow SPICE:2枚
- Stripes:2枚
- Crib Inawashiro:2枚
- R-LABO:2枚
- atami_sup:2枚
- CORAL PARK:2枚
Bike(MTBトレイル)12か所
- トレイルアドベンチャー(竜ケ崎、よこはま、フジ、栗東、久山、油山福岡、吉野ヶ里)
- e-TRAIL PARK (浅間、海老名、南箱根)
- パルコール嬬恋リゾート
- アップかんなべ
Wave(ウェイクサーフィン、ウェイクボード)5か所
- citywave Tokyo Sakaimachi:2枚
- TRIBEマリーナ:2枚
- 静波サーフスタジアムPerfectSwell:2枚
- 琵琶湖ウェイクボード Cover
- CORAL PARK:2枚
Climb(ボルダリング)17か所
- ディーボルダリングプラスの各店舗
考察
利用回数別に、実質のリフト券額を計算し、どのような方にとってお得になるかを考察しました。
Club Earth Hopper
Club Earth Hopperは年会費2,980円がかかります。
また、プロホッパー、エリアホッパー、ノマドホッパー、カテゴリホッパーの各カテゴリー達成によりマイルが付与されます。
この年会費とマイルの合計を滑走日数で割ったものが、実質的な1日あたりの費用 or マイルなります。
下のグラフでは、パターンA(最大ボーナス:全てのカテゴリーを達成)と、一般的な会社員が達成可能なパターンB(プロホッパーとエリアホッパーのみ達成)の1日当たりの費用orマイルを計算しています。
補足:5エリア滑走する人は少ないと思いますが、5エリア達成としてマイルを計算しています。
グラフを見ていただければわかる通り、6回以上滑る場合、1日当あたり費用 or マイルは±200円以内です。
よって、実質的な獲得マイルは、ほぼリフト券購入時の25%と考えてよく、言い換えればリフト券を25%オフで購入できるサービスです。
アースホッパー スタンダード
チケット単価は4,363円なので、チケットを1枚のスキー場は4,363円、2枚のスキー場は8,725円でリフト1日券が購入できます。
1スキー場に2回までかつ、シーズン中に16回対象スキー場に行く必要があるので注意が必要です。
また、1回使用すると家族を含め譲渡することはできません。
アースホッパーのメリット/デメリット
各スキー場は早割を販売しています。
枚数制限や、購入時期により割引率が異なりますが、おおむね4000円~5000円ぐらいです。
以上のことを考慮に入れ、購入にメリット/デメリットがあるのはどのような方かをみていきましょう。
Club Earth Hopper
メリットのある方
- 早割の無いスキー場をメインに滑られたい方
- 早割を買い忘れた方
デメリット
- 滑走日数が数日の方
アースホッパー スタンダード
メリットのある方
- 早割の無いスキー場をメインに滑られたい方
- 早割を買い忘れた方
- リフト1日券が5,817円以下であれば、Club Earth Hopperよりお得
デメリット
- 対象スキー場で16回滑る必要がある
まとめ
アースホッパースタンダードは、対象スキー場(8か所以上)で16回滑る必要があり、購入のリスクが大きい気がします。
Club Earth Hopperは、早割を販売していない、あるいは割引率が25%以下のスキー場を滑りたい方であれば、購入しても良いのではないでしょうか。
いずれにしても、どこを滑るか計画を立てた後の購入が良い気がします。
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