2025/2026シーズンが近づき、ソワソワしだした頃ではないでしょうか。
冬に気になることと言えば降雪量。
昨シーズンは平年並みの降雪があった地域が多く、多くのスキー場で予定通りシーズンを終えることができましが、今シーズンはどうなるでしょうか。
気象庁の発表
気象庁の発表する予報で、4か月より先の雪山に関係の深いものは2つあります。
一つは寒候期予報、もう一つはエルニーニョ監視速報です。
寒候期予報
寒候期予報は毎年9月25日以前の火曜日に発表される、その年の冬(12月~2月)の平均気温や降水量などの傾向を予報するものです。
年に1度だけ発表され、10月の3か月予報発表時に修正されることもあります。
気温
今冬は関東以西は平年並みで、北海道と東北はやや暖かい可能性が高いと予報されています。
図を見ても分かる通り、暖冬の可能性はほとんどなさそうです。
降水量
降水量は、北海道から北陸の日本海側で平年より多く、関東、長野、岐阜などでは平年より少ない可能性が高い予報となっています。
これは、西高東低の気圧配置が続く可能性が高いということでしょう。
降雪量
降雪量は豪雪地帯に指定されている日本海側の地域をメインに発表されています。
すなわち、グレーの部分は予報の発表を行っていないということです。
平年並みとうことは、近年の感覚では大雪ということで、この予報を見て喜ぶ人も多いと思いますが、はたして全スキー場に多くの雪が降るのでしょうか。
予報を行われた地域の降雪は平年より多くなる可能性が高いということですが、降雪量の予報が行われていない関東、長野、岐阜などでは降水量が少ない、すなわち平年より雪が少なくなる可能性があります。
ただ、気温が低ければ雨が雪に変わるので降水量が少なくても降雪量が多くなることもありえます。
さあ、どうなることでしょうか。
ちなみに、平年並がなぜ近年の感覚で大雪なのか、詳しく知りたい方へ
天気予報 10年に1度更新される「平年並」の寒さと、降雪量の関係 はこちら
エルニーニョ監視速報
エルニーニョ監視速報は毎月10日に発表されます。
この速報は海面水温の基準値の差で、プラスになればエルニーニョ、マイナスになればラニーニャとなります。
このブログを読む人はラニーニャになり日本の気温が下がる可能性が高くなることを望んでいる人が多いと思いますが、今冬はどうでしょうか。
赤い折れ線グラフが観測値、黄色いボックスが予測値です。
ラニーニャとは観測地がバックが水色の部分に6か月連続して入ることをいうので、発生の可能性は低い状況です
しかし、基準値より低い状態が続く可能性が高いので、日本への影響は少なそうです。
最後に、グラフの正確な意味を転載しておきます。
エルニーニョ監視海域の監視指数(海面水温の基準値との差)の5か月移動平均値の経過と予測
エルニーニョ監視海域の監視指数(海面水温の基準値との差)の5か月移動平均値について、6月までの経過(観測値)を折れ線グラフで、大気海洋結合モデルによる予測結果(70%の確率で入ると予想される範囲)をボックスで示している。
監視指数の5か月移動平均値が赤(+0.5℃以上)/青(-0.5℃以下)の範囲に入っている状態で6か月以上持続した場合に、エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生としている。
エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値はその年の前年までの30年間の各月の平均値。
最後に
予報はどうであれば、昨年と同じくらい雪が降ってくれることを強く祈っています。
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