1963年7月31日は観測史上最も早い初雪が富士山に降った日です。
しかし、よくご存じの方は、もっと早く富士山では雪が降るよ、と言われるかと思います。
そう、その通り。
富士山では、年中雪が降っており、5月、6月にも雪は降ります。
私が人生一度の富士登山を行った日は、8月の「大雪」の日でした(笑)
初雪
では、なぜ7月31日が一番早い初雪と言われるのでしょうか。
それは、初雪とは同じ観測地点で1年の中で1日の平均気温が最も高かった日の後に降る雪、という定義だからです。
なので、初雪が降ったと報道があっても後日訂正されることがあります。
先ほどお話しした私が登山した日は富士山の初雪、初冠雪だったのですが、その後9月にその年の最高気温を更新したため、初雪と初冠雪の記録は訂正されていました。
富士山の初雪
長らく日本の初雪は富士山で観測されるもので、夏の終わりの風物詩でした。
しかし、2004年9月30日に、富士山山頂剣ケ峰にある気象庁富士山測候所での常駐観測が終了し、初雪の観測を行われることが無くなりました。
富士山山頂で観測を開始した1636年以降、最も早い初雪は1963年7月31日、最も遅い日は1943年10月16日で、平年は9月14日でした。
初冠雪
初雪は気象庁の職員が勤務している場所で観測され、観測所がある場所は街に近いのでどうしても10月以降になります。
一方、初冠雪は職員の目視により判断されるため、初雪より早く観測されます。
初冠雪が観測されるためには、雪が降り冠雪することはもちろんのこと、加えて天候が良く麓にある観測所から目視できることが条件となります。
昨年富士山で冠雪があり、太平洋側からははっきりと見える写真が出回ったのですが、観測所がある山梨県側からは目視することができず、初冠雪とはなりませんでした。
近年は、日本で一番早い初冠雪は北海道大雪山旭岳で観測されることが多くなっています。
過去10年の内8年は、大雪山旭岳が富士山より早い初冠雪を記録しています。
大雪山旭岳(2291m) | 富士山(3776m) | |
旭川地方気象台 | 甲府地方気象台 | |
平年 | 9月25日 | 10月2日 |
最も早い日 | 1925年9月6日 | 2008年8月9日 |
最も遅い日 | 2004年10月15日 | 1956年と2016年10月26日 |
8勝 | 2勝 | |
2012年 | 10月14日 | 9月12日 〇 |
2013年 | 9月19日 〇 | 10月19日 |
2014年 | 9月16日 〇 | 10月16日 |
2015年 | 9月29日 〇 | 10月11日 |
2016年 | 9月29日 〇 | 10月26日 |
2017年 | 9月30日 〇 | 10月23日 |
2018年 | 9月20日 〇 | 9月26日 |
2019年 | 9月21日 〇 | 10月22日 |
2020年 | 9月26日 〇 | 9月28日 |
2021年 | 10月6日 | 9月26日〇 |
2022年 | ? | ? |
冬の訪れを感じる言葉
ただただ冬が待ち遠しいので、冬を感じる言葉を並べてみました。
【初雪、初冠雪】 の他にも冬を感じる言葉はたくさんあります。
【紅葉、木枯らし一号】秋が深まってくることですね。
【霜月】 11月の別名です。
【初霜、初氷】 平地での冬の訪れを感じます。
二十四節気
暦の上では、あと1週間ほどで秋です。
【立秋】りっしゅう:今年は8月7日(金)です。
【処暑】しょしょ :ちょっと夏に戻ってしまいました(>_<)
【白露】はくろ :植物の葉に朝露がつきはじめるころ。
【秋分】しゅうぶん:団子のおいしい季節です(笑)
【寒露】かんろ :寒さを感じはじめますね。
【霜降】そうこう :霜が降りはじめるころ。
【立冬】りっとう :もう冬です。
【小雪】しょうせつ:天然雪のスキー場がオープンするころ
【大雪】たいせつ :たくさんのスキー場がオープンするころ
【冬至】とうじ :ほとんどのスキー場がオープンするころ
最後に
明日から8月。
10月にはスキー場がオープンします。
もう少しの辛抱です。
コメント
滑れない上に、暑くてストレス溜まる中、スノーヤーの皆さんはどうお過ごしなんでしょうか?
考えないようにしてるんでしょうかねぇ。。。
所長さんは富士山登山でも大雪??
雪に取り憑かれてるんですね。。。笑
暑い日が続きますね。
夏の趣味に没頭できれば、雪のことは頭の片隅に追いやることはできそうですね。
私にはできませんが(^^;