富士山と大雪山の初冠雪の争いと、観測史上 最も早い初雪が降った日

雑記

2023年10月4日(水)、待ちに待った初冠雪が北海道 大雪山旭岳で観測されました。
10月3日には山頂で降雪が確認されていましたが、雲が厚く麓からは冠雪が確認できなかったようです。

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初冠雪

初冠雪が観測されるためには、雪が降り冠雪することはもちろんのこと、麓に勤める気象庁の職員から目視で確認できることが条件となります。
2021年、富士山で冠雪があり、太平洋側からははっきりと見える写真がニュースやSNSで出回ったのですが、観測所がある山梨県側からは目視することができず、初冠雪とはなりませんでした。
近年は、日本で一番早い初冠雪は北海道大雪山旭岳で観測されることが多くなっています。

過去12年の内9年は、大雪山旭岳が富士山より早い初冠雪を記録しています。

 大雪山旭岳(2291m)富士山(3776m)
 旭川地方気象台甲府地方気象台
平年9月25日10月2日
最も早い日1925年9月6日2008年8月9日
最も遅い日2004年10月15日1956年10月26日
2016年10月26日
 9勝3勝
2012年10月14日9月12日 〇
2013年9月19日 〇10月19日
2014年9月16日 〇10月16日
2015年9月29日 〇10月11日
2016年9月29日 〇10月26日
2017年9月30日 〇10月23日
2018年9月20日 〇9月26日
2019年9月21日 〇10月22日
2020年9月26日 〇9月28日
2021年10月6日9月26日〇
2022年10月5日9月30日〇
2023年10月4日〇10月5日

 

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初雪

初雪は気象庁の「職員による目視観測」で行われていましたが、順次「観測機器による自動観測」に変更となっています。
富士山測候所が常駐観測が終了後、職員の勤務している場所や測候所がある場所は街に近いので、初雪は初冠雪よりも遅い10月以降に観測されるようになりました。

富士山の初雪

長らく日本の初雪は富士山で観測されるもので、夏の終わりの風物詩でした。
しかし、2004年9月30日に、富士山山頂剣ケ峰にある気象庁富士山測候所での常駐観測が終了し、初雪の観測を行われることが無くなりました。

富士山山頂で観測を開始した1636年以降、最も早い初雪は1963年7月31日、最も遅い日は1943年10月16日で、平年は9月14日でした。
しかし、よくご存じの方は、もっと早く富士山では雪が降るよ、と言われるかと思います。
その通り。
富士山では、年中降雪があり、もちろん5月、6月にも雪は降ります。
私が人生一度の富士登山を行った日は、8月の「大雪」の日でした(笑)

では、なぜ7月31日が一番早い初雪と言われるのでしょうか。
それは、初雪とは観測地点で1年の中で1日の平均気温が最も高かった日の後に降る雪、という定義だからです。
なので、初雪が降ったと報道があっても後日訂正されることがあります。
先ほどお話しした私が登山した日は富士山の初雪、初冠雪だったのですが、その後9月にその年の最高気温を更新したため、初雪と初冠雪の記録は訂正されていました。

 

冬の訪れを感じる言葉

ただただ冬が待ち遠しいので、冬を感じる言葉を並べてみました。

【初雪、初冠雪】
【紅葉、木枯らし一号】秋が深まってくることですね。
【霜月】       11月の別名です。
【初霜、初氷】    平地での冬の訪れを感じます。

 

二十四節気

暦の上では、11月に冬が訪れます。

【立秋】りっしゅう:今年は8月7日(金)です。
【処暑】しょしょ :ちょっと夏に戻ってしまいました(>_<)
【白露】はくろ  :植物の葉に朝露がつきはじめるころ。
【秋分】しゅうぶん:団子のおいしい季節です(笑)
【寒露】かんろ  :寒さを感じはじめますね。
【霜降】そうこう :霜が降りはじめるころ。
【立冬】りっとう :もう冬です。
【小雪】しょうせつ:天然雪のスキー場がオープンするころ
【大雪】たいせつ :たくさんのスキー場がオープンするころ
【冬至】とうじ  :ほとんどのスキー場がオープンするころ

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