絶好調! スキー場から、スキー「も」できるリゾートへ、白馬岩岳マウンテンリゾート/スノーフィールド

スキー場 国内

年々パワーアップする白馬岩岳マウンテンリゾート。
2022年7月期も大きく利用者数を伸ばし、夏と冬を合わせた通年の利用者が26万人に迫ってきました。
そこには、スキー場から、スキー・スノーボード「も」できるリゾートへ変身を遂げた白馬岩岳マウンテンリゾート/白馬岩岳スノーフィールドの姿がありました。

利用者数

白馬岩岳スノーフィールドは、全国学生岩岳スキー大会が開かれるなど、歴史のあるスキー場ですが、近年の利用者数は低迷しています。
両隣に大規模な白馬八方尾根と栂池があり、10か所のスキー場が並ぶHAKUBA VALLEYの中で、スキー場としての特徴を出すのが難しい状況でした。
このような状況の中、グリーンシーズンの積極的な投資を行い、2020年7月期にグリーンシーズンの利用者がウインターシーズンを抜き、そして2022年7月期には16万人に達しました。

(注)スキー場を運営する白馬観光開発株式会社、株式会社岩岳リゾートの親会社である日本スキー場開発の決算期が7月末であるため、グリーンシーズンは8月から冬を跨ぎ翌年の7月までのデータになります。

特殊な地形の恩恵

HAKUBA VALLEYの大規模なスキー場は北アルプスの山麓にあり、眺望が谷方向に限定されています。
しかし、白馬岩岳スノーフィールドは白馬岩岳山頂(標高1,289m)から4方に広がり、白馬の山々との間には松川が流れていて、北アルプスの山並みを見渡すことができます。
この景観が、観光地としての岩岳の魅力を高めていて、北アルプスの大絶景に飛び出す「ヤッホー!スウィング」を生み出しました。
また、⽩⾺ヒトトキノモリがあるサウスエリアは八方尾根の向かいにあり、白馬八方尾根スキー場と白馬村の全景を見渡せる絶好のビューポイントです。

名称の変遷

ホームページはグリーンシーズンとウインターシーズンに分かれていて、全ページの左上にあるロゴの中に小さく「HKUBA IWATAKE MOUNTAIN RESORT(白馬岩岳マウンテンリゾート)」とあります。
また、グリーンシーズンのページにはロゴのみですが、ウインターシーズンのトップページにはHAKUBA IWATAKE SNOW FIELD(白馬岩岳スノーフィールド)とあります。

以前は「白馬岩岳スキー場」という名称でした。
今後も夏営業により力を入れていくと考えられるので、ゆくゆくは「白馬岩岳マウンテンリゾート」に名称を変更する気がします。

夏のアトラクション

2021年にオープンした、白馬村と北アルプスが一望できる展望エリア「⽩⾺ヒトトキノモリ」と山頂エリアから⽩⾺ヒトトキノモリへ向かう斜面(サウス / Five Side)を利用したマウンテンバイク/カートのコースをはじめ、多くの施設・アトラクションが営業をしています。
標高の高い山の上で夏の暑さを避けながら、いろいろなことを楽しめそうです。

  • ヤッホー!スウィング
  • 乗馬
  • マウンテンカート
  • 白馬忍者アドベンチャー【スラックラインの森】
  • トレッキング(ねずこの森)
  • 岩岳MTB Park
  • eMTB(電動アシスト付きマウンテンバイク)
  • バギークルーズ
  • スカイトランポリン

最後に

白馬に限らず、スキー場密集地域では小規模なスキー場は苦戦が続いています。
エイブル白馬五竜とHakuba47、そして今シーズンから白馬コルチナスキー場と白馬乗鞍温泉スキー場が行うリフト券の共通化による規模の拡大が、スキー場生き残りの手段の一つです。
地理的にスキー場を統合できないのであれば、夏に活路を見つけることがスキー場継続の重要な要素となりそうです。

コメント

  1. ここはすごいです 5年くらい前にMTBのため訪れたときはお客さんは10人もいなかったと思います。ゴンドラを付け替える金がない為夏営業に力を入れると社長が言っていたのですが大丈夫かなと思っていました。今では観光バスがバンバン止まり、平日にも関わらずたくさんの人で賑わっていました。めでたくゴンドラも新設が決まったようです。泊まった宿の人も岩岳にあんなに人が集まるとは思わなかった、と言っていました。岩岳に限らず野沢温泉、パルコール嬬恋、池ノ平温泉と夏の営業に力を入れるところが増えており、冬だけの訪れるスキー場から一年中楽しめるリゾートへと変わり、賑わいを取り戻してほしいですね 

    • TREKさんのおっしゃる通りです。
      通年型のリゾートとして、賑わいを取り戻してほしいですね。