スキー場から、スキー「も」できるリゾートへ、白馬岩岳マウンテンリゾート/スノーフィールド

スキー場 国内

年々パワーアップする白馬岩岳マウンテンリゾート。
年々利用者を増やし、2023年4月から2024年3月までの夏と冬を合わせた通年の利用者が36.9万人を超えました。
そこには、スキー場から、スキー・スノーボード「も」できるリゾートへ変身を遂げた白馬岩岳マウンテンリゾート/白馬岩岳スノーフィールドの姿がありました。

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白馬岩岳マウンテンリゾート

利用者数

白馬岩岳スノーフィールドは、全国学生岩岳スキー大会が開かれるなど、歴史のあるスキー場ですが、近年の利用者数は低迷しています。
両隣に大規模な白馬八方尾根と栂池があり、10か所のスキー場が並ぶHAKUBA VALLEYの中で、スキー場としての特徴を出すのが難しい状況でした。
このような状況の中、グリーンシーズンの積極的な投資を行い、2020年7月期にグリーンシーズンの利用者がウインターシーズンを抜き、2023年にのグリーンシーズンは22.2万に人が訪れました。


株式会社岩岳リゾート発表のプレスリリースより

特殊な地形の恩恵

HAKUBA VALLEYのスキー場は北アルプスの山麓にあり、眺望が谷方向に限定されています。
しかし、白馬岩岳マウンテンリゾートは白馬岩岳山頂(標高1,289m)から4方に広がり、白馬の山々との間には松川が流れていて、北アルプスの山並みを見渡すことができます。
この景観が、観光地としての岩岳の魅力を高めていて、北アルプスの大絶景に飛び出す「ヤッホー!スウィング」を生み出しました。
また、⽩⾺ヒトトキノモリがあるサウスエリアは八方尾根の向かいにあり、白馬八方尾根スキー場と白馬村の全景を見渡せる絶好のビューポイントです。

名称の変遷

ホームページはグリーンシーズンとウインターシーズンに分かれていて、中央上部のロゴの中に小さく「HKUBA IWATAKE MOUNTAIN RESORT(白馬岩岳マウンテンリゾート)」とあります。
そして、「WINTER SEASON」のサイトをクリックすると、HAKUBA IWATAKE SNOW FIELD(白馬岩岳スノーフィールド)とあります。

以前は「白馬岩岳スキー場」という名称でした。
今後も夏営業により力を入れていくと考えられるので、ゆくゆくは「白馬岩岳マウンテンリゾート」に名称を変更する気がします。

夏のアトラクション

2021年にオープンした、白馬村と北アルプスが一望できる展望エリア「⽩⾺ヒトトキノモリ」と山頂エリアから⽩⾺ヒトトキノモリへ向かう斜面(サウス / Five Side)を利用したマウンテンバイク/カートのコースをはじめ、多くの施設・アトラクションが営業をしています。
標高の高い山の上で夏の暑さを避けながら、いろいろなことを楽しめそうです。

  • ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争
  • バギークルーズ
  • マウンテンカート
  • 白馬ジャイアントスウィング
  • 乗馬アトラクション
  • 岩岳MTB Park
  • レンタルMTB+ヒトトキダウンヒル体験
  • ねずこの森ガイドツアー(約1時間)
  • スカイトランポリン

ゴンドラ更新

顧客利便性や価値の向上のため、輸送力・耐風性・静粛性に優れた新ゴンドラを、現ゴンドラと並行する場所に建設中です。
新ゴンドラは、日本ケーブル社製10人乗りの「UNIGタイプ」で、総工費21億円、2024年12月完成予定で、完成後は現ゴンドラを撤去します。

また、ゴンドラオーナー制度導入も検討されています。
オーナーは、搬器などへの名前の記載、複数年にわたるシーズンパス、一部施設での特別割引宿泊などの特典があるようです。

プレスリリース はこちら

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最後に

白馬に限らず、スキー場密集地域では小規模なスキー場は苦戦が続いています。
エイブル白馬五竜とHakuba47、そして白馬コルチナスキー場と白馬乗鞍温泉スキー場は、リフト券の共通化による規模の拡大でスキー場の魅力を高めています。
地理的にスキー場を統合できないのであれば、夏に活路を見つけることがスキー場継続の重要な要素となりつつあります。

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