2年続最高記録更新! 2022/2023 全米スキー場利用者数

スキー場 海外

NSAA(National Ski Areas Association:全米スキー場協会)から、2022/2023シーズンの全米スキー場利用者数が、2年連続最高記録を更新したと発表がありました。

プレスリリースの内容などを交えて、現状をご紹介します。

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NSAA(全米スキー場協会)

NSAA(全米スキー場協会)はスキー場の所有者と運営者のための業界団体です。
全米のスキー場利用者の90%以上が訪れる300を超えるスキー場と、山岳リゾート業界に設備、商品、サービスを提供する数百のサプライヤーが加盟しています。

利用者数とスキー場数

2022/2023シーズンの全米スキー場利用者数は6,540万人で、昨シーズンの6,069.5万人を7.7%上回り2年連続で最高記録を更新しました。
2011/2012シーズン頃から一時期低迷していた利用者数が、ここ数年急激な勢いで伸びています。

スキー場の数は、昨シーズンの473か所から481か所と8か所増えました。
長期的に見た場合、減少傾向にありましたが、ここにきて底を打った感があります。
30年前と比べると、スキー場が減り全米の利用者数が増えるということは、スキー場当たりの利用者数が大きく増えていることを意味し、産業として健全な成長を遂げています。

利用者数増加要因と今後の課題

以下プレスリリースの参考訳です。

降雪量

歴史的に見て、スキー場利用者数と降雪量は相関関係にあります。
今シーズンも同様で、西部のスキー場では記録的な積雪となり、降雪による交通の混乱があったにもかかわらず利用者数は増加しました。
全国のスキー場の平均降雪量は224インチ(569 cm)で、10年平均の173インチ(439 cm)を30%上回りました。
その結果、平均営業日数は116日となり、前シーズンより6日増加しました。

設備投資

2022/2023年シーズンの設備投資総額は8億1,240万ドル(約1200億円)で過去最高でした。
設備投資の大半は索道への投資で、全国のスキー場に63基の新規リフト設置と86基のアップグレードが行われました。
平均的なスキー場は利用者1人当たり26ドル近くを投資し、前3シーズン平均の15ドルを大幅に上回りました。

経営を支えるシーズン券

シーズン券の利用が4シーズン連続で日券を上回りました。
シーズン券所有者の来場者数は全国で50%を占め、通常のリフト1日券の来場者数は33%、残りは回数券、非番の従業員の利用、無料商品券などでした。

人員配置

昨シーズンの人員不足の問題から徐々に回復しており、人員不足と回答したスキー場は昨シーズンの81%から60%に減少しました。
また、未補充のポジションの平均数も、昨シーズンの最高72ポジションから、今シーズンは平均39ポジションに減少しました。
スキー場の平均賃金は2021/2022シーズンから18%増加し、全米平均の4.6%を大きく上回り、全スキー場の約半数が、労働力の増加を計画していると回答しました。

 

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最後に

アメリカのスキー場利用者数は日本の3~4倍、人口が2.6倍なので、そこまで大きな比率の差はありません。
しかし、アメリカのスキー場の数は481か所と、日本の約500か所よりも少なく、単純計算でスキー場当たりの利用者数が3~4倍違います。
ここに、日本のスキー場が盛り返すための必要条件があるように思えます。

 

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