【考察】パウダーを求めてペアリフト新設、勝負に出ました白馬乗鞍温泉スキー場

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2022年5月17日、白馬乗鞍温泉スキー場がペアリフトを新設することを発表しました。

#後日、プレスリリースが訂正されましたので、内容を修正しました。

白馬乗鞍温泉スキー場

長野県小谷(おたり)村にある白馬乗鞍温泉スキー場は、HAKUBA VALLEY(ハクバ バレー)の最深部の手前、栂池高原スキー場と白馬コルチナスキー場に間に位置します。
白馬コルチナスキー場とは連絡しており、共通シーズン券、1日券も発売されています。

しかし、現在はコース幅が広いことで有名な鐘の鳴る丘ゲレンデのある栂池高原、パウダーフリークが集う白馬コルチナに比べ、知名度に劣ることは否めません。
その結果、白馬乗鞍温泉の利用者数は2012/13シーズンが5万4千人、2013/14シーズンが 6万5千人でした。

また、新型コロナウイルスの影響が出る前、2018/19シーズンは、小谷村の3スキー場の合計の利用者数が約45万人でした。(白馬コルチナと白馬乗鞍温泉の内訳はありません)

新設ペアリフト

2022年5月17日、かねてより噂のあったリフト新設の発表がありました。
新型コロナの影響で、建設時期を見極めていたのではないでしょう。

「新設されるのは、アルプス第5高速ペアリフト横より乗車し、標高1,598m地点まで乗車する第11ペアリフト。若栗ゲレンデ下部までの標高差は730mとなります。」プレスリリース(訂正後)より引用

「新設されるのは、アルプス第5高速ペアリフト横より乗車し、標高1,598m地点まで乗車するリフト。アルプス第1ペアリフト乗場までの標高差は898mとなり、「ハクバ」ロングランコースが完成します。5月20に起工し、以降、工事と並行して滑走可能コースの整備を進めていきます。
また、スキーだけでなくバックカントリーやグリーンシーズンの観光スポットとしても期待のリフトです。」プレスリリース(訂正前)

標高から推測すると山頂駅は「若栗の頭」と呼ばれる尾根沿いの少し高くなった場所で、バックカントリー愛好家の間ではよく知られた場所です。
youtubeでいくつかの動画を見つけることができました。

建設スケジュール

5月20日に起工式が行われ、リフト支柱の建設が始まっています。
リフトは雪が降り始める前の11月に完成する予定ですが、本格稼働はグリーンシーズンからとなります。

(追記)ウインターシーズンの営業は検討中とのことです。

  • 2022年5月20日:起工式
  • 2022年11月   :完成
  • 2023年5月   :本格稼働

プレスリリースより引用

考察

#安全面および自然環境保全の観点から冬季滑走コースとしての開始時期は未定と、訂正がありましたが、冬季も営業するとして考察しました。

リフト新設の目的は、スキー場利用者と直営の白馬アルプスホテルの宿泊客の増加であることは間違いありません。
冬は極上のパウダーが手軽に楽しめるようになり、夏は大自然の景観を楽しめることでしょう。

投資計画

リフト新設という投資を行うからには、その投資額を回収計画があると思います。
初期投資額(リフト建設とゲレンデ造成費用)以外は発表されていませんが、20年で投資を回収するとして、どのくらいの利用者が必要なのか算出してみました。

ほぼ仮定の数字ですが、毎年冬季に5000人増、夏季に10000人の利用者があれば、投資を回収できそうです。
現在のスキー場の利用者数から考えると、約10%増が目標なので現実味がある数字です。

また、ホテルへの宿泊者が増えることを考慮すると、もっと早く投資が回収できそうです。

投資回収期間:20年
初期投資・維持管理費
  • 初期投資:5.0億円
  • 維持費 :0.6億円(300万円x20年)
  • 人件費 :2.4億円(リフト係:6人 x 時給1000円 x 1日10時間 x 営業日数200日 x 20年)
  • 合計  :8.0億円
売上高
  • 冬季  :4.0億円(増加利用者数5000人 x 平均リフト代4000円 x 20年)
  • 夏季  :4.0億円(利用者数10000人 x 平均リフト代2000円 x 20年)
  • 合計  :8.0億円
運営会社

白馬乗鞍温泉スキー場は白馬アルプスホテルが運営し、地元小谷村の鷲澤建設が親会社です。
コロナ前には、両社合わせて約21億円の売上高がありました。
この規模の会社にとって初期投資5億円は大変大きな額ですが、ゲレンデ造成等は親会社の鷲澤建設が受注すると考えられるので、実投資額はもう少し抑えられるのかもしれません。

株式会社白馬アルプスホテル
売上高:2億5500万円(2021年度)
    7億500万円(2018年度)   

株式会社鷲澤建設
売上高:14億円(2020年度)

近隣スキー場への影響

前述の小谷村スキー場の利用者数は、コロナ前は見ての通り約45万人で一定です。
このリフト新設により一番大きな影響を受けるのが、白馬コルチナスキー場だと考えられます。
パウダーと言えば白馬コルチナと言われるぐらいパウダーフリークに人気でした。
しかし、白馬コルチナ最上部(標高:1,402m)より、約200mも高い標高1,598mまでリフトが伸びることにより、利用者が奪われることは確実です。

しかし、両スキー場が協力してパウダーフリークを誘客していけば、大幅な利用者増も期待できると思います。

最後に

2023/2024シーズンから、リフトの冬季営業を開始してほしいですね。

 

実現可能な巨大なスキー場 長野県小谷村 はこちら

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コメント

  1. 集客増を見込むなら、駐車場も見直しが必要ですね
    今でさえいっぱいになる時があるのに、パウダー狙いの人が大挙してくると駐めるところが無くなります
    (コルチナでさえ大雪のあとは大変なのに…)

    • 確かに、コルチナに比べても駐車場が少ないですね。
      加えて、大雪が降ると雪の山で駐車場が狭くなるし。
      利用者が増えたら、駐車場も増強ですね。

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