全国には、個別のスキー場として紹介されていても、お互いに滑り込める、あるいはリフトで連絡しているスキー場が10か所以上あります。
代表的な例として、4つのスキー場が連絡しているニセコユナイテッドや、志賀高原マウンテンリゾートが挙げられます。
その中で、なぜ合併しないの?と不思議に思えるくらい親密なスキー場をご紹介します。
親密度
どのくらい統一した運営を行っているかを測るため、スキー場同士の親密度を次の項目で点数化してみました。
1項目1点の7点満点とします。
- リフト・ゴンドラで連絡されている
- 共通1日券の販売がある
- スキー場毎の1日券の販売が無い
- 共通シーズン券がある
- スキー場毎のシーズン券が無い
- ホームページのドメインが同じ
- 運営者が同じ
多くの方が、ひとつのスキー場だと思われている志賀高原は18か所のスキー場からなり、親密度は3点になりました。
親密度1位
さて、結果発表です。
満点の7点を獲得した隣接するスキー場が2か所ありました。
ハチ高原スキー場とハチ北高原スキー場(ハチ・ハチ北)
兵庫県最大の集客力を誇るハチ高原スキー場とハチ北高原スキー場は、ホームページもシームレスに連携して、ひとつのスキー場にしか見えません。
2020/2021シーズン、この逆風下でも、両スキー場合わせて16万人近い利用者がありました。
ハチ北スキー場が兵庫県香美町、ハチ高原スキー場が養父市になることが合併できない一因かもしれませんが、市町村どころか県境を跨るスキー場も多々あるので、絶対的な理由ではないと思われます。
ハチ・ハチ北 | ハチ高原スキー場 | ハチ北高原スキー場 | |
リフト | クワッド:3基 トリプル:5基 ペア :9基 シングル:3基 | クワッド:1基 トリプル:4基 ペア :4基 シングル:2基 | クワッド:2基 トリプル:1基 ペア :5基 シングル:1基 |
運営 会社 | 鉢伏開発観光(株) ハチ高原(株) | 鉢伏開発観光(株) | |
住所 | 美香町 | 養父市 |
よませ温泉スキー場とX-JAM高井富士(Mt. KOSHA)
長野県山ノ内町のよませ温泉スキー場とX-JAM高井富士は、高社山の南斜面に広がるスキー場です。
以前は別々のスキー場でしたが、連絡リフトにより繋がりました。
かつて、この2か所に加え、高社山の北斜面の牧の入高原スノーパーク、木島平スキー場、やまびこの丘スキー場(廃止)の5か所のスキー場を統一する計画がありました。
統合の話は流れてしまい、その後、真ん中のやまびこの丘が廃止になったことにより、北斜面の木島平村と南斜面の山の内町エリアに分断されてしまいました。
また、同じ北志賀と呼ばれている、竜王スキーパークと小丸山 スキー場は少しだけ離れています。
Mt. KOSHA | よませ温泉スキー場 | X-JAM高井富士 | |
リフト | クワッド:1基 ペア :8基 | クワッド:1基 ペア :3基 | クワッド:0基 ペア :5基 |
運営 会社 | (株)マックアース | (株)マックアース | |
住所 | 山ノ内町 | 山ノ内町 |
実現可能な(していた)巨大なスキー場 長野編 その2 はこちら
最後に
合併しない理由として考えられることとしては、スキー場の資産、借入金、税金などの問題があると思われますが、詳細は不明です。
ひとつのスキー場の中に複数の索道会社があることは珍しいことではありませんが、ブランド戦略として、ひとつの大きなスキー場としてアピールしていく方が、集客にとって良い影響を与える気がします。
親密度3位、4位です。
もうすぐ合併!? ほぼ一体運営している隣接するスキー場 はこちら
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