2021年9月21日、2020年度の鉄道輸送統計調査報告書が公開されました。
同報告書の中には、ロープウェイ・ゴンドラ(普通索道)とリフト(特殊索道)の利用者(旅客)数が掲載されているので、見ていきたいと思います。
普通索道と特殊索道
普通索道と特殊索道について簡単にご説明します。
普通索道とは、ロープウェイ、フニテル、ゴンドラなど、ワイヤーロープから吊るされた搬器が輸送中に密閉されているものです。(窓が開くものを含む)
特殊索道とは、リフトのことで、ワイヤーロープから吊るされた搬器が輸送中に開放されているものです。
ロープトゥなど人を雪上で牽引する装置は、索道に含まれません。
また、これらの旅客数はスキー場のグリーンシーズンや、箱根ロープウェイや高尾山の観光リフトなどのスキー場以外の索道も含みます。
ベスト10
そうは言っても、大半の旅客はスキー場の利用者です。
グリーンシーズンの観光リフトの利用は、多くても1日に1往復ですが、スキー場だと数十回乗車することも珍しくありません。
ちなみに、回数券の販売が無いスキー場でもリフト乗り場で乗車人数を数えるのは、法律で報告義務があるからです。
それでは、ベスト10です。
ほぼ、スキー場の利用者数の順位と同じですね。
スキー場が無い県のトップは、19位の神奈川県で合計2,392千人の旅客数がありました。
箱根やよみうりランドの利用者が多かったと思われます。
順位 | 都道府県 | 普通索道 (千人) | 特殊索道 (千人) | 合計 (千人) |
1 | 長野 | 4,028 | 40,620 | 44,648 |
2 | 北海道 | 3,456 | 24,834 | 28,290 |
3 | 新潟 | 2,290 | 22,696 | 24,986 |
4 | 群馬 | 1,214 | 13,338 | 14,552 |
5 | 岐阜 | 1,647 | 11,123 | 12,770 |
6 | 兵庫 | 830 | 7,961 | 8,791 |
7 | 福島 | 223 | 6,923 | 7,146 |
8 | 滋賀 | 1,106 | 5,972 | 7,078 |
9 | 山形 | 616 | 5,495 | 6,111 |
10 | 広島 | 480 | 3,752 | 4,232 |
リフトが無い県
2020年度には10府県でリフトの運行がありませんでした。
スキー場はあるがリフトがないのは、埼玉県、奈良県、高知県です。
一昨年までは埼玉県の狭山スキー場に2基のシングルリフトがありましたが、改修工事でマジックカーペットになりました。
奈良県のスノーパーク洞川と高知県の天狗高原スキー場(営業未定)は、ロープトゥのみのスキー場です。
香川県は、スノーパーク雲辺寺(夏営業は継続)が廃止となったため、リフトが無くなりました。
佐賀県は、天山スキー場が営業中止したため、旅客数が0になっています。
ロープウェイ・ゴンドラが無い県
2020年度には15都府県でロープウェイ・ゴンドラの運行がありませんでした。
スキー場はあるがロープウェイ・ゴンドラがないのは、福井県、愛知県、鳥取県、岡山県、佐賀県、熊本県、宮崎県の7県です。
豪雪地帯の福井県と鳥取県にゴンドラが無いのがは意外でした。
島根県は、瑞穂ハイランドが営業中止したため、旅客が0でした。
最後に
ちなみに、2020年度に索道の営業が無かったのは、大阪府、和歌山県、高知県、佐賀県の4府県でした。
いずれにしても、例年に比べ旅客数が激減しています。
今年の冬から、客足が戻ってほしいですね。
コメント
これスキー場だとどうやって数えてるんでしょうねぇ?
電子チケットとかだと、ピコンとやれば数出るんでしょうけど。
スキー場はいちいち利用者を数えて無い。。。
一日券だと、全リフト乗った事にするのかな?
じゃないと例えば所長さん一人で一日20とか乗りますよね?
20日で400よ。
スノーヤーって「この時間ならあと○回リフト乗れる」って表現しますよね。
これじゃあリフトに乗りたいから滑ってるのか、滑りたいからリフトに乗ってるのかわかりませんね。。。笑
スキー場では、リフトの乗車回数を数えていますよ。
カウンターを手に持っている係員や、小屋の中で数えている人がいます。
観察してみてください。
本当に数えていなければ、そのうちリフト運行許可が取り消されると思いますww