暑い日が続きますね。
こういうときは、雪の映像を見て現実逃避をしましょう(笑)
Arctic Heli Skiing社
Arctic Heli Skiing(北極ヘリスキー)社は、フィンランドにあり、北極圏でのヘリスキーツアーを主催しています。
その目的地は次の通りです。
- アイスランド
- グリーンランド(デンマーク)
- バフィン島(カナダ)
- スウェーデン
地理に詳しい方は、地名を聞いただけで涼しくなりますね。
2月末から6月にかけてツアーが催行されています。
ハイシーズンは寒すぎるので、春になってツアーが行われるようですね。
それでも、十分気温が低いのでパウダースノーが楽しめるようです。
氷河で削られた急斜面を滑り降りるところは、見ごたえがあります。
グリーンランド ヘリスキー
世界最大の島で、オーストラリア大陸に次ぐ広さの陸地を持ち、島の大半は氷河におおわれているグリーンランド。
アイスランドからは、飛行機で1時間半の距離なんですね。
グリーランドの東岸にある人口240人の町 Kulusuk(クルスク)をベースに、8日間のツアーが組まれています。
行程
行程は、初日と最終日を除き、全てヘリスキーです。
十二分にグリーンランドでのヘリスキーを満喫できそうです。
行程2~7日目の説明を意訳してみました。
「初めての滑降、冒険、探検がこのツアーの目的です。毎日、凍ったフィヨルドの上空を飛び回り、ヘリコプターが待っている白い氷上まで、素晴らしいラインを滑るチャンスがあります。滑走エリアへの往復のフライトでは、グリーンランドの美しい風景の中を歩き回るホッキョクグマを見つけることができるかもしれません。夕方から夜にかけては、快適なホテル・クルスクで、地元の料理やドラムダンサーのパフォーマンスを楽しむことができます。」
料金
気になるお値段は、なっ、なんと €12,400(約160万円)/人となります。
この値段には、到着から出発までの食事を含めほぼすべての費用が含まれますが、グリーンランドまでの往復の交通費は含まれていません。
「€」はユーロですよね?
アイスランドはEU非加盟で、通貨はクローネ(1クローネ=約0.9円)です。
クローネだとしても、けっこういいお値段です。
2つのヘリスキー
ヘリスキーをまだしたことが無いという方のために、ちょっとしたことをご紹介したいと思います。ヘリスキーは滑る場所により、全く違う2つの顔を持っています。
森林限界の上
森林限界とは木が生える上限の高さのことです。
富士山をイメージしていただければ分かりやすいと思いますが、木が生えているのは標高2500mあたりまでで、これを森林限界と呼びます。
森林限界の上は、木が生えていないので広大な一枚バーンが広がります。
ヘリスキーの映像はほとんどがここで撮られます。
なぜかって? それは、遮るものが無いのでヘリコプターから撮影がしやすいからです(笑)
晴れた日は最高です。
見渡す限りの一枚バーンに、自分の思い通りのシュプールを刻めます。
周りの景色と相まって、最高の高揚感を味わえます。
しかし、良いことばかりではありません。
標高が高く風が雪を吹き飛ばすので、積雪はたいしたことはありません。
また、風などの影響でクラスト(雪面が固まった状態)ができる場合があります。
クラストを滑るのは結構大変です。
積雪だけを考えると、大雪後の日本のゲレンデの方がはるかに深いです。
そして、悪天候の日はヘリコプターを飛ばすことができず、滑ることができません。
森の中
もう一つの顔は、森の中です。
森が雪を風から守ってくれるので、ふかふかのパウダースノーを味わえます。
フェイスマスクが無いと、口に雪が入り息をすることができなくなります。
いや~、最高ですね。
もし板をつけていないとすると、腰まで埋まり雪から抜け出すことができないと思います。
万が一、板を外してしまうと履くのは至難の業です。
ちなみに、滑るとき、ビンディングにトレーサーという数メートルの蛍光色の紐をつけ、板が外れても探しやすくなっています。
でも、この環境、手つかずの自然ではないのです。
森はヘリスキーの会社によって保全されています。
夏の間、滑りやすいように間伐(木の間引き)を行い、そして、下枝を取り除いています。
最後に
みなさんは、ヘリスキーのどちらの顔がお好きですか?
私は、晴天の日の森林限界の上が大好きです。
特に、フィルムクラス(雪面が薄く凍った状態)とした斜面を、雪面を割る音を聞きながら滑るのがたまりません。
思い出すだけでワクワクしてきました(^^)
以前ブログで紹介した開発予定のスキー場は、現在、最高のヘリスキーエリアです。
北米最大のスキー場開発計画 Valemount Glacier Destinations Resort はこちら
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