2023年7月1日、スイスのMatterhorn glacier paradise(マッターホルン・グレーシャー・パラダイス)とイタリアを結ぶ、ヨーロッパ最高地点のゴンドラMatterhorn Alpine Crossing(マッターホルン・アルパイン・クロッシング)が営業を開始しました。
当初の開業予定は2021年でしたが、社会情勢により建設が遅れ、営業開始に先立ち、6月30日にオープニングセレモニーが開催されました。
Matterhorn Alpine Crossing
開業に先立ち、6月30日に行われたオープニングセレモニーの様子です。
Copyright of Zermatt Bergbahnen
Matterhorn Glacier Paradise 山頂駅(3,883 m)から Testa Grigia 山麓駅(3,480 m)までの映像です。
建設風景
標高3,883mに建設中のマッターホルン・グレーシャー・パラダイスの山頂駅、アクション映画の一場面に見えませんか。
雪深い山奥に建設された地球制服を企む闇の組織の要塞、敵を追い詰めた主人公が乗り込み、最終決戦の幕が、、、
能書きはどうでもいいですね。
現在の現場の様子とプロモーションビデオがありますのでご覧ください。
Alpine X 建設現場(ドイツ語)
0:29 – 建設現場
0:46 – 山頂駅の全景
いや~、山が要塞になっています。
ジェームズ・ボンド「007(ダブル・オー・セブン) 」 に憧れた私にとっては、闇の組織のアジトにしか見えません(笑)
Alpine X(Alpine Crossing)プロジェクト
この計画は、Alpine Crossing(アルパイン・クロッシング)プロジェクトと呼ばれていて、標高 3,883m のスイス Matterhorn glacier paradise 山頂駅と、標高 3,480m のイタリア Testa Grigia 山麓駅を結ぶ、国境を跨ぐゴンドラを建築するものでした。
ゴンドラは、夏でもスキー、スノーボードが楽しめるテオドゥル氷河(Theodul Glacier)の上を通り、スイス(山頂)とイタリアの展望台を結びます。
富士山(3,776 m)の頂上にスキー場があると考えると、高さのイメージが湧きますね。
このゴンドラにより、スイスのツェルマット(Zermatt)から、イタリアのブレイユ=チェルヴィニア(Breuil-Cervinia)まで、観光客がゴンドラで移動できるようになりました。
Matterhorn Paradise HPより
フェーズ1:掘削
山頂駅と山麓駅を建設するための掘削作業で、岩盤に合わせた特殊な駅舎を建築するための準備として9か月を要しました。
山麓駅の建設では、岩盤と氷河の堆積物による影響から、約25メートルの深さの掘削ピットを掘る必要がありました。
フェーズ2:駅舎の支保工(支え)
フェーズ2は、2022年5月に開始されました。
必要な全てのコンクリート工事と、電子機器を収容するための支持構造物の設置が含まれます。
しかし、春になっても作業は必ずしも楽なものではありません。
フェーズ2が終わると、やっと屋内でも作業ができるようになり、工事現場が快適なものになります。
フェーズ2では、新しいゴンドラの心臓部である電気機械設備の設置も行われます。
すべての関連部品が設置されると、作業員は実際の索道設備を組み立てることができ、ケーブル会社のライトナー社のチームが訪れ、建設現場の作業員は最大の70名規模になりました。
フェーズ3:山頂駅と山麓駅の木造構造物
2022年秋に、山頂駅と山麓駅が完成予定です。
異常気象による遅延が無ければ、2022年夏には2つの駅の電気、衛生設備、外壁工事などが始まりまフェーズ3の作業は、これまでのフェーズよりもはるかに簡単ではありますが、落下防止装置や安全ネットを使用して作業行います。
また、約45枚の太陽光発電パネルが設置され、将来的に山頂駅の電力の大部分をまかなうことになります。
フェーズ4:ロープホイストの組み立て
フェーズ4でロープホイスト設置されます。
氷河の移動が少ない2022/23年の冬季に行われるため、安全確保のための作業が少なくて済みます。設置には、ロープ1本につき約4週間かかる予定です。
ロープの設置は、重量物であることに加え、固定や準備の作業にも時間がかかる難しい作業です。
ロープの引き込み作業が1週間で済むとしても、準備作業は本当に骨の折れる仕事で、現場には6〜8人のスペシャリストが常駐しています。
フェーズ5:キャビン、コミッショニング、現場仕上げ、検収
工事完了後の最後の関門は、連邦交通局(FOT)による検査で、建造物、電気系統、メカニカルなど7日から10日間にわたって入念に行われます。
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ツェルマットとブレイユ=チェルヴィニア
ツェルマット(Zermatt)、スイス
スキーヤーにとってはあこがれの地、スイスを代表するスキーリゾート、シェルマット。
村の標高は1620mで、500年以上前に建てられたヴァレー州の典型的な古民家も保存されていて、日本人のイメージ通りのスイスがそこにあります。
ブレイユ=チェルヴィニア(Breuil-Cervinia)、イタリア
ブレイユ=チェルヴィニアは、標高2,050 mに位置するマッターホルン(Matterhorn)のイタリア側玄関口です。
コメント
イタリア側からツェルマットまで
1)スキーなく移動でご苦労ありませんか?
2)乗り継ぎ単純往復でどのくらいの時間がかかりますか?
3)往復の費用は?また周遊Ticketみたいなものは、ありますか?
4)バックパック(荷物)かついで搭乗できますか?
以上ぶしつけな質問恐縮です。70歳最後のバックパッカーとして可能でしたら行きたいと考えてます。
残念ながら私は行ったことがないので現地の情報は分かりません。
バックパック、いいですね。
楽しんできてください。
ありがとうございます。
お手すきありましたら「小檜山満之」YouTube遊びに来てみて下さいm(__)m