譲渡先を探しているスキー場

毎年10か所を超えるスキー場が事実上の廃止となっていく中、自治体所有であれば廃止、民間所有であれば譲渡を検討しているスキー場も数多く存在します。
民間の場合、水面下で交渉が行われ、所有者が変わるまで分からないことが一般的でしたが、最近では不動産情報サイトを利用してスキー場の譲渡先を探している会社もあります。

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ルーデンス湯沢スキー場

所有者:株式会社ルーデンス湯沢ファーム
状況 :2018/19シーズンから休業中

不動産情報サイト:楽侍

越後湯沢スキ一リゾート

販売価格 :3億8000万円
表面利回り:26.31%
想定年間収入:1億円
建物構造:RC造
築年月 :1978年11月(築46年)
土地権利:所有権
建物面積:  6,195.21㎡
土地面積:129,900.00㎡

表面利回りが26.31%あれば、多くの企業が飛びつくと思います。
ただ、ホテルも、スキー場も年季が入っているので、本来であれば建て替えの時期です。

新潟県湯沢町は、日本で最も多くのスキー場利用者が訪れる自治体で、コロナ前は年間200万人を超える人が訪れていました。
最盛期には20か所を超えるスキー場がありましたが、現在は11か所のスキー場が営業をしています。
ガーラ湯沢スキー場を除き、どのスキー場も経営が厳しく、リフトの更新時期が来ていますが建て替えることができず、だましだまし利用している状況が続いています。
そのような中、スキー場を再開して、採算がとれるのでしょうか。

 

 

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Mt.乗鞍スノーリゾート

所有者:株式会社Blue Resort 乗鞍
親会社:株式会社ブルーキャピタルマネジメント
状況 :営業中

不動産情報サイト:バトンズ

温泉・スキー場付きホテル

温泉とスキー場が付帯されたホテルの運営事業です。
本業は不動産の開発事業ですが、慣れていないレジャー施設を購入したもののオペレーションに自信がなく、せっかくの良い施設をより良い企業にオペレーションしてもらいたく売却。
関連会社が保有する、隣のスキー場単体もバルクで譲渡します。

譲渡希望額:4億円

不動産情報サイトにはスキー場名の記載はありませんが、企業概要などからMt.乗鞍スノーリゾートと推測できます。
株式会社ブルーキャピタルマネジメントは、かつて4か所のスキー場を運営し、1か所を復活させようとしていました。
しかし、2か所は譲渡、1か所は営業を行っておらず、残り2か所も雲行きが怪しそうです。
前所有者から譲り受けて数年も経たずにコロナが発生し、運が悪かっただけかもしれません。

 

エコーバレースキー場

所有者:株式会社Blue Resort エコーバレー
親会社:株式会社ブルーキャピタルマネジメント
状況 :2020/21シーズンから休業中

不動産情報サイト:ラーバニスト

白樺湖至近スキー場

9コース/旅館・事務所・店舗・共同住宅などの施設付き/ゲレンデ施設一式・ナイター照明設備有り/駐車場2500台収可能
面積:459,764.17㎡
内訳:所有権 :  1,012.17㎡
   借地権 :12,376㎡
   使用許可:44,6376㎡

不動産情報サイトにはスキー場名の記載はありませんが、掲載されている画像から容易にエコーバレーと推測できます。
土地の大部分が借地なので、今でも使用料を支払い続けているのでしょうか。
圧雪車や降雪機は、すでに他のスキー場で活躍しているといううわさもあり、索道のメンテナンスなどを含め、復活には相当の投資が必要そうです。

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