なぜか、急に思い出したのでブログに書いてみました。
みなさん、ソフトウェアのコードネームはご存じですか?
ソフトウェア開発時、正式名称が決まる前、名無しの権兵衛だと呼びにくいので、仮称で呼びます。
この仮称をコードネームといいます。
携帯が好きな人なら、Nougat(ヌガー)、Oreo(オレオ)、Pie(パイ)など聞いたことがあるかもしれません。
これは主に携帯電話で使われるAndroid OSのコードネームで、Aから順番に世界中のお菓子の名前がついています。
Whistler(ウイスラー)、Longhorn(ロングホーン)、Blackcomb(ブラックコム)
前置きが長くなってきましたが、さてここで問題です。
Whistler、Longhorn、Blackcomb なんのことか分かりますか?
WhistlerとBlackcombは、スキーヤー・スノーボーダーなら、一般常識として知っていますよね(笑)
実はこの三つの名前、Windows OSのコードネームなんです。
Whistler >> Windows XP
Longhorn >> Windows Vista
Blackcomb >> Windows 7
当時マイクロソフトのOSのコードネームは、北米ロッキー山脈の山の名前が北から南に続いていました。
Longhornも山の名前なの?
違うよ。レストランの名前だよ。地図で説明するね。
“Whistler” by BC Gov Photos is licensed under CC BY-NC-ND 2.0
Longhornは、WhistlerとBlackcombに上るゴンドラの山麓駅の目の前にあるがあるレストランの名前です。
(写真、左側の建物の一階、道にパラソルがあるところです。)
おしゃれなレストランですね。
そう思うでしょう。でもこのコードネームを聞いた時、当時の人はびっくりしたんだ。
実は、Windows XPが世に出た後、次期OSはBalckcomb(後のWindows 7)の予定でした。
しかし、開発が難航し、なかなか製品が出荷できません。
当時のマイクロソフトの売り上げのメインはOS販売で、新OSの発売延期は経営を直撃します。
しかたなく(?)、Blackcombの製品化を延期し、志半ばの製品をLonghornとして世に出すことにしました。
Longhorn(Windows Vista)のその後は、みなさんの知る通りです。
どこまで、本当の話か分かりませんが、少なくともその時代を生きてきた私は真実だと信じています。
最後に
あっ、そうそう、話は変わりますが、Longhornはいいレストランですよ。
冬のウイスラーは午後3時過ぎには暗くなり、ホテルに帰る前にLonghornでビールを飲みながら、その日の出来事を語り合うのは最高でした。
コメント
初めましてです。
「最後に」のところに激しく同意します。
ホテルに帰る前の一杯は格別でしたね。
ゲレンデを見ながら滑っている人を見ながらお喋りしながら…
最高でした。なぜか日本では見ないんですよね。
あれば流行ると思いませんか?
西の国から さん、コメントありがとうござます。
長期滞在をしているので、一杯の気分になるのかもしれません。
1泊だとチェックインがあるので、まずは宿に行ってしまいます。