実施決定! スキー・スノーボード オンラインバッジテスト(検定)

スキー・スノーボード・雑記

2024年7月11日、日本スキー連盟(SAJ)は、今シーズンからオンラインでのスキー・スノーボードバッジテスト(検定)を可能とする内規を制定しました。

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概要

オンラインバッジテスト内規の概要です。
数字は、内規内の条項で受験者に関係の深い部分だけを抜き出しています。

3.オンラインテストとは、従来の雪上での対面によるテストに替えて、受検者の試技映像を基に検定員が合否判定する方式を指し、試技映像がリアルタイム(生配信映像)かタイムシフト(録画された映像)かは問わない。オンラインテストで認定した資格は対面テストと同等とする。

5.オンラインテストで実施出来るバッジテストは、スキー級別テストの3級から5級、スノーボード級別テストの3級から5級とし、その他のプライズテスト、他の級別テスト、ジュニアテストの実施は認めない。

8.オンラインテストの実技試技映像について
(1)試技方法
各級の各種目の回転数は4ターン以上滑走している映像を原則とする。
映像は1種目につき1分以内で1映像とし、当該シーズンに撮影したものとする。
但し、回転を伴わない種目については、回転数の指定は無く、1分以内の1映像とする。
(2)撮影方法
撮影者は、試技終了付近のコース下部に位置し、滑走斜面の中心と左右のスペースがある程度判る画角で、試技開始から終了時に受検者の顔が確認できる映像を連続撮影(1カット)する。

9.オンラインテストの評価方法
(1)リアルタイムの場合は、スキー学校が定めた映像配信方法により、リアルタイムで検定員が評価する。
(2)タイムシフト(録画された映像)の場合は、受領した受検者の実技試技映像を検定員が評価する。
上記評価後に、受検者本人照合を行い、同一人物であることを確認する。

詳細をご覧になりたい方へ
525・536(内規)オンラインバッジテスト内規 はこちら

 

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メリット・デメリット

オンラインバッジテストが実施されるわけですが、メリットとデメリットを考えてみました。

メリット
  • 平素の実力が採点に反映される

本番だと緊張してしまい、実力を発揮できないと言った方も多く見かけます。
自分が納得するまで何度でも撮影ができるので、このような方々にとっては朗報でしょう。

  • 検定員不足の解消/受験機会の増加

昨今は、インストラクター不足により通常のレッスンの実施も苦労しているスクールがあります。
オフラインであれば受験者の都合の良いタイミングで受験(撮影)でき、一般レッスン後でも採点が可能なので、インストラクターの人員不足を解消できます。

  • (将来的に)AI判定も可能

将来的にはビッグデータを使った、AI判定も可能になるかもしれません。
そうなれば、全国でこでも採点が平準化され、合否判定が納得いくものとなっていくことでしょう。

デメリット

今シーズンはバッジテスト3~5級までの実施で、同クラスは技能レベルを明確にするというよりも、気軽に受験(撮影)できるようにすることで、受験者のモチベーションをあげることに趣きが置かれていると思われます。
そういう意味でも、特にデメリットとなるようなことを思いつきませんでした。

 

最後に

オンラインバッジテストが導入されたことは、大きな一歩だと思います。
現在は、3~5級までですが、近いうちに2級、1級と導入されるのではないでしょうか。
今後が楽しみです。

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