駅から徒歩圏のスキー場は数あれど、改札とセンターハウスが繋がっているスキー場は全国でたった2か所。
駅近のスキー場と併せてご紹介します。
駅直結のセンターハウス
ガーラ湯沢スキー場
東日本旅客鉄道 上越線(上越新幹線ではありません)
ガーラ湯沢駅
関東圏の人であれば知らない人はいないガーラ湯沢駅。
スノーヤーにとどまらず、鉄ちゃんの間でも超有名な駅です。
スキー場のために造られた駅であり、なにもかもが特別仕様。
上越新幹線に乗っていける駅ですが、実は在来線の駅であったり、最も安く新幹線の車両に乗れたり、鉄道ファンの心をくすぐる、日本唯一のあるあるも満載です。
ゴンドラ降り場の1階下が新幹線のホームです。
左側に、ホーム上の屋根が見えています。
越後湯沢駅の運賃表、ガーラ湯沢駅は在来線で150円です。
ただし、特急(新幹線車両)のみ運行なので、特急料金100円が必要です。
湯沢中里スノーリゾート
東日本旅客鉄道 上越線
越後中里駅
元祖、駅直結のスキー場。
跨線橋を昇り二階にある駅の東側の改札を出ると、そこがセンターハウスです。
駐車場とスキー場の間に旧車両合計11両を利用した、休憩所もあります。
上越新幹線ができる前は、上野発の夜行列車「シーハイル上越」が運行していました。
動画のように通り抜け自由なので、ランチでスキー場から駅西口前の食堂に行けます。
駅と超至近距離のセンターハウス
星野リゾート トマム(駅直結エリアは廃止)
北海道旅客鉄道 石勝線
トマム駅
トマム駅は、トマムスキー場のためだけの駅で、駅から陸橋をわたりスキー場に直接行くか、宿泊者は送迎バスでホテルに向かうことになります。
残念ながら、現在は駅直結エリアは営業をしていないようです。
地図を拡大すると、駅からスキー所まで陸橋がかかっていることが分かります。
マウントレースイスキー場
北海道旅客鉄道 石勝線 夕張支線(廃線)
夕張駅(廃駅)
夕張駅の廃駅に続き、スキー場の廃止の危機でしたが、なんとか営業再開できました。
こちらも少しだけ駅から離れています。
スノーパーク面白山(廃止)
東日本旅客鉄道 仙山線
面白山高原駅
駅はまだありますが、スキー場は閉鎖してしまいました。
正確には改札に直結はしていませんが、駅構内を出て数メートルの場所にセンターハウス(リフト乗り場)がありました。
雪が降ると、スキー場への交通手段が鉄道だけという、駅名の通り大変面白いスキー場でした。
仙台市と山形市を結ぶ幹線にあり、今では秘境駅として人気を博しています。
みよりファミリースキー場(廃止)
野岩鉄道 会津鬼怒川線
中三依温泉駅
かつて、ロープトゥのみのゲレンデがありました。
現在は、キャンプ場として営業中です。
上越国際スキー場
東日本旅客鉄道 上越線
上越国際スキー場前駅
この駅はセンターハウスが駅に直結しているわけではありませんが、改札のない仮設のようなホーム脇の階段をおり、すぐ目の前にセンターハウスがあります。
名前見ればわかるように、もともとは上越国際スキー場のために設置された冬季のみ営業する駅でした。
駐車場の向こう側が駅のプラットフォーム、左側がセンターハウスです。
土樽スキー場(廃止)
東日本旅客鉄道 上越線
土樽駅
かつて、株式会社コクド(現株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド)が運営していた、こじんまりとしたスキー場がありました。
冬鳥越スキーガーデン
蒲原鉄道 加茂線(廃線)
冬鳥越駅(廃駅)
冬鳥越駅はかつて存在した駅で、加茂線の廃線と共になくなりましたが、スキー場は今でも現役です。
「沿線唯一の誘客施設として1932年(昭和7年)末に蒲原鉄道直営で約1万6000坪のスキー場を開設した。最盛期(昭和30年代)の日曜日には約2,500人のスキー場利用客があったという。1967年(昭和42年)スキートロイカを設置。翌年にはリフトに置き換えし、7月には共同で出資した冬鳥越リフト株式会社を設立した。やがて降雪が不安定なことや他地域のスキー場開発により利用客は下降線をたどっていった。
1998年にいったん営業停止となり、2000年から市営スキー場として再開している。」Wikipediaより
ゲレンデからセンターハウス(駅舎があった場所)を望む。
Shokakuzuikakuさん撮影 CC 表示-継承 3.0
マウンテンパーク津南スキー場(廃止)
東日本旅客鉄道 飯山線
津南駅
かつては、駅舎の線路を挟んで反対側からリフトが架かっていました。
始めに、駅からスキー場への連絡リフトが廃止になり、その後スキー場が廃止になりました。
狭山スキー場
西武鉄道 狭山線と山口線
西武球場前駅
池袋から40分、10月下旬にオープンするスキー場です。
10月にスキー、スノーボードを担いで電車に乗ると周囲の注目を集めます。
また、西武球場で行われるアイドルのイベントとかち合うと、場違い感を味わえます(笑)
駅舎とスキー場は繋がっているわけではなく、100mぐらい歩きます。
ヤナバスキー場(休業中)
東日本旅客鉄道 大糸線
ヤナバスキー場前駅(廃駅)
スキー場が2015/16シーズンを最後に営業を中止、駅は廃止されました。
ブルーキャピタルマネジメントのHPに、ヤナバスキー場の新しいロゴが発表されており再開に向けて準備をしていましたが、新型コロナウイルスの影響で先行き不透明です。
スキー場が営業再開できれば、駅も復活するかもしれません。
三井野原スキー場
西日本旅客鉄道 木次線
三井野原駅
三井野原のスキー場のセンターハウスは、駅のホームから数十メートルの所にありました。
しかし、残念ながら2020/21シーズンをもって町営リフトの営業が終了し、民宿が運営するロープトゥのみの営業となるようです。
高尾原スキー場(廃止)
西日本旅客鉄道 芸備線
道後山駅
かつては、線路の西側にもホームがあり、冬には賑わったそうです。
今でも、センターハウスの跡がはっきりと分かります。
最後に
冬になると、越後湯沢近辺では電車からスキー・スノーボードのウェアを着込み、板を手に持った人が降りてくることも珍しくありません。
中には、スキーブーツを履いて電車に乗る強者も。
鉄道とスキー場が密接な関係にある証拠ですね。
独断と偏見で選ぶ、高速道路と密接な関係のスキー場 トップ3 はこちら
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