【2月版】2022/2023 順調に回復、白馬村のスキー場利用者数

スキー場 国内

2023年2月までの長野県白馬村にあるスキー場の利用者数が発表になりました。
順調に客足が戻ってきているようです。

(注)エイブル白馬五竜とHakuba47の1月利用者数に補正が入り、3万人弱利用者が数値が増えました。

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予備知識

エイブル白馬五竜とHakuba47は共通リフト券のみの販売で単独のリフト券がないため、ひとつのスキー場として利用者がカウントされています。
よって、白馬村のスキー場は、北から白馬岩岳スノーフィールド、白馬八方尾根スキー場、エイブル白馬五竜・Hakuba47そして白馬さのさかの4か所となります。

コロナが始まる前の2018/2019シーズンまで、白馬村のスキー場利用者数は10年以上年間100万人前後でした。
自治体別スキー場利用者数としては全国5位です。
バブルのころから比べると少なくなったとはいえ、巷で言われているような利用者数が減少し続けているという事はありません。
しかし、コロナの影響は大変大きな影を落としました。

  • 2018/2019シーズン:
     例年通りの利用者数
  • 2019/2020シーズン:
     記録的な小雪により、利用者激減
     緊急事態宣言が発令された4月7日には、全国の多くのスキー場が営業を終了していました。
  • 2020/2021シーズン:
     1月から3月にかけて大都市圏で緊急事態宣言が発令
  • 2021/2022シーズン:
     1月から3月にかけてまん延防止等重点措置が発令
  • 2022/2023シーズン:
     記録的に遅い雪の降り出し
     11月31日に営業出来たのは、人工造雪機を備えた全国で3か所のスキー場のみ

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シーズン別利用者数

記録的な小雪、そしてコロナの影響で4月半ばで営業終了となった2019/2020シーズンからの月別スキー場利用者数です。
1月から2月にかけて順調に利用者数が戻ってきています。
まだ雪もあることから、3月も期待が持てそうです。

シーズン別スキー場利用者数です。
2月までの時点で既に一昨年を超え、昨年の利用者数に迫っています。
現在のところ3月も客足は順調そうなので、最終的には2019/2020シーズンの利用者を抜くのではないでしょうか。
これからの気温によりますが、5月まで営業出来れば、ほぼ間違いなく2019/2020シーズンを抜くと考えられます。

 

過去4年の1月のスキー場利用者数

例年通りの利用者数であった2019年1月のデータと比べたかったのですが、白馬村発表のデータは2020年1月からでした。

白馬八方尾根スキー場

白馬八方尾根スキー場は外国人の観光客が増え始め、息を吹き返しつつあります。
利用者は、3年前の90%まで戻ってきました。
リフト会社の合併の話がまとまらず、また地元の反対で新ゴンドラの建設も白紙に戻ったという噂がありますが、もっとスキー場に協力する体制を整え、かつての輝きを取り戻してほしいです。

エイブル白馬五竜・Hakuba47

(注)エイブル白馬五竜とHakuba47の1月利用者数に補正が入り、3万人弱利用者が数値が増えました。

エイブル白馬五竜とHakuba47の利用者も、ここ2年伸びてきて3年前の77%になりました。
2つのスキー場は別々の会社が運営していますが、大変上手くいっています。
2020年1月は、記録的な小雪で他のスキー場から人が集まってきたという要因はありますが、もっと客足が戻ってきてほしかったのではないでしょうか。

白馬岩岳スノーフィールド

夏営業が絶好調の白馬岩岳スノーフィールド、その勢いをそのままに冬もぐんぐん利用者を伸ばしています。
1月だけで3万7千人の利用者があり、シーズン10万人は軽く超えそうです。
話によると、スキー・スノーボードをしない観光客が増えているとのことです。
新たな魅力のアピールに成功したということですね。

絶好調! スキー場から、スキー「も」できるリゾートへ、白馬岩岳マウンテンリゾート/スノーフィールド はこちら

白馬さのさか

白馬さのさか、利用者数うんぬんよりも、まずは営業出来たことを喜びたいと思います。
一昨シーズンは営業中止の発表から地元の強い要望により営業を行いましたが、昨シーズンは営業を行うことができませんでした。
今シーズンから不動産開発の株式会社プラネット傘下、White Resort 白馬さのさか が運営を行うこととなり再出発です。
5本中2本のリフトの運行と少し寂しいところはありますが、2023年12月にはホテルのオープンが予定されており、来シーズンからの完全復活に期待です。

 

 

最後に

白馬村を始め、全国的にスキー場に人が戻ってきています。
特に西日本のスキー場は活況を呈しており、その流れが長野、そして東日本、北海道と続いていってほしいですね。

 

2021/2022 利用者の多いスキー場 トップ10 はこちら

コメント

  1. 八方は外国人がすっかり戻っているどころか韓国・香港・台湾の東アジア系はコロナ前よりも増えている感じでしたが、リフト待ちはそれほどでもなく、国内客の戻りがまだなのかなという印象でした。

    五竜の戻りが八方に比べて鈍いのは外国人比率の違いかと思いますが、3年前の1月はそれこそ記録的な雪不足で、高標高部の滑走エリアの広い五竜47に客が集中していたことも見劣りする要因と思います。2017~2019年の平均は八方12.2万人・五竜12.4万人なので、戻りの違いは外国人の違いくらいかと。

    岩岳はここ数年で確実に冬も観光客が増えています。飲食施設を増やしてそれ目当ての人もいますし、犬連れのお客さんもいますし、コスプレ撮影会のグループなどもいます。ゴンドラ待ちが慢性化していますが、定員乗車するだけでかなり減るはずですし(コロナの5類移行に期待)、ゴンドラ架け替えで輸送力が上がってさらに減るはずです。

    八方は、活性化計画を取りまとめた時から「索道一社化が前提」というのが内諾済みなのか気になっていましたが、その後の雪不足とコロナで八方尾根観光の態度が変わったのか何なのか。

    こういう状況だからこそなおさら、名木山からの新ゴンドラや、それに伴う麓エリアの開発、国際第1ペアやパノラマやスカイラインペアのクワッド化に麓エリアを繋ぐゴンドラなどの続く投資も必要であり、何もしなければジリ貧になるだけというのは誰が考えても明らかなので、白紙になった訳ではなく延期されただけ、あるいは2020年11月の報道では「2023/24冬の稼働を目指して」だったので延期と決まった訳でもまだないと思いたい…。

    • ozuriskiさん、詳細な分析、ありがとうございます。
      五竜と八方、外国人の差ですか。他に理由が見当たりませんね。
      岩岳はバンバン投資をして、好循環が続いています。八方も続いてほしいですね。

  2. 五竜&47の1月利用者数は2月発表時から大幅修正されていますね。12.3万人で八方より2万人多く、2016~2020年のコロナ前5年間平均比で92%になっています。2月も八方より2万人多く、5年間平均比101%と八方以上に戻っており、外国人客数比率は関係なかったようです。

    白馬村としては2月までの累計で5年間平均比93%まで戻っていますし栂池も101%と戻っていますが、湯沢町は78%とそこまで戻っていません。神立118%、湯沢中里115%と増えているところがある一方、苗場が半減したままなのが大きいです。苗場に行っていた人はどこに行ったのか、そしてもう戻ってこないのか…。

    ガーラが78%と、神立・湯沢中里はもちろん、岩原(90%)に比べても戻りが鈍いのですが、理由としては何が考えられるでしょうか?日本スキー場開発の公表データを見ると、コロナ前5年間平均比は、めいほうが109%、川場が105%と日帰り客比率の高いところほど引き続き順調に見えますが、それならガーラも100%以上でもよさそうに思います。(混雑を思うとすっかりは戻らずにこれくらいがいいのかもしれませんが)

    湯沢町も苗場を除くと89%、かぐらも除くと95%と白馬村と遜色ないのですが、苗場の半減もかぐらが7割以下なのも理由がよく分かりません。

    コロナ禍を経ての客数動向の変化は何が影響しているのか、気になります。

    • ご指摘ありがとうございます。1月のデータに補正が入ったことに気が付きませんでした。
      苗場は団体客の利用が多いので、小回りが利かず、戻って来るとしたら来シーズンからになると思います。
      かぐらは、麓のスキー場に雪が多い時はハイシーズンの利用者が減ります。2019/2020シーズンが記録的な小雪であったため、1月、2月の利用者が例年の50%増しぐらいでした。
      ガーラは湯沢の利用者は外国人の割合が大変高く、その戻りがまだまだなのが少ないのが原因です。