NSAA(全米スキー場協会:National Ski Areas Association)が、2019/2020シーズンのスキー場来場者数などを発表しました。
来場者数
新型コロナウイルスの影響で全米470のスキー場の大半が3月中旬に営業中止したことにより、スキー場来場者数は延べ5,110万人で昨年に比べ約14%減少しました。
今シーズンの来場者数は好調で、シーズンが続いていたら、1978/79シーズンに調査開始以来4番目に多い来場者数になるはずでした。
営業日数
スキー場のオープン日数は、平均99日でした。
2018/19シーズンは平均121日で、今シーズン最も大きな影響を受けたのは西部のスキー場でした。
中西部と南東部の多くのスキー場では、ほぼ予定通りの営業終了日でした。
収益
春休み期間は、一般的にスキー場の来場者数と収益の20%を占めています。
(注)米国の春休みは3月中旬です。
NSAAの推定では、新型コロナウイルスの影響で、米国のスキー場業界は少なくとも約2,120億円(20億ドル)、そして、2020/21年の景気後退の影響を含むと最大約5,300億円(50億ドル)の減収となります。
この数字は過去の収益と訪問者数のデータから試算しています。
積雪量
スキー場の営業終了後は計測していませんが、スキー場の平均降雪量は 378 cm(149 インチ)でした。
昨シーズンの平均降雪量は 533 cm(210インチ)でした。
例年、3月と4月は一年で最も雪の多い時期です。
(注)文意から「Snow」を降雪量と訳しましたが、少ないような気もします。
ちなみに越後湯沢の「市街地」での年間降雪量は 1,000 cm 前後です。
感想
米国のスノー産業も大きな影響は受けました。
その中でも、来場者数の減少が14%に収まったのは不幸中の幸いです。
ところで、この報告書の中で一番気になったのは「例年、3月と4月は一年で最も雪の多い時期です。」という一文でした。
同じ北半球にあるのになぜなのでしょうか?
スキー場の標高に違いでしょうか?
日本と緯度はあまり変わらないのに、米国のスキー場のシーズンが長い理由が分かった気がしました。
2019/20 skier visit numbers released(原文) はこちら
NSAA(全米スキー場協会、National Ski Areas Association)
NSAAはスキー場の所有者と運営者のための業界団体です。全米の300以上のスキー場、そして、山岳リゾート業界に機器、商品、サービスを提供する400以上のサプライヤーが加盟しています。
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