2021年6月8日にNSAA(全米スキー場協会:National Ski Areas Association)が、2020/2021シーズンのスキー場来場者数などを発表しました。
新型コロナウイルスの影響でスキー場の営業が短縮された昨シーズンからのV字回復を成し遂げ、過去5番目の利用者数となりました。
利用者数
新型コロナウイルス対策として入場制限をなどを行ったスキー場もありましたが、延べ利用者数は5,900万人となり、統計を取り始めた1978/79シーズン以降で5番目の好成績でした。
特にパシフィック・ノースウェスト・リージョン(ワシントン州、オレゴン州)は過去最高、ロッキー・マウンテン・リージョンは過去2番目の利用者数でした。
営業日数
スキー場の平均営業日数は112日で、ほとんどのスキー場で予定通りの営業を行うことができました。
ちなみに昨シーズンは平均99日、2018/19シーズンは平均121日でした。
リフト券の販売
多くのスキー場では入場制限を行うためリフト券のオンライン販売を強化しました。
その結果、窓口でのチケット販売は、2019/20シーズンの46%から2020/21シーズンの17%に減少しました。
また、シーズンパスの購入が増え、その割合は、前シーズンの45%から51%に上昇しました。
利用日
これまでのシーズンは、週末や休日の利用が多く、平日は苦戦していました。
しかし、今シーズンは、平日の利用者数が27%増加し、全体の48%を占めるまでになりました。
入場制限、リモートワーク、学校の授業形態などにより、より多くのスノーヤーが週の半ばにスキー場を訪れることができたことによります。
アクティビティ
伝統的に人気のあるグループレッスンが禁止されたことにより、レッスン数が30%減少しました。
逆に、グループで楽しめるスノーチューブのようなアクティビティの参加者は倍増しました。
NSAA RELEASES SKIER VISIT NUMBERS & OTHER METRICS FOR 2020-21 SEASON はこちら
NSAA(全米スキー場協会、National Ski Areas Association)
NSAAはスキー場の所有者と運営者のための業界団体です。全米の300以上のスキー場、そして、山岳リゾート業界に機器、商品、サービスを提供する400以上のサプライヤーが加盟しています。
最後に
アメリカはスノースポーツが盛り上がっています。
日本と同じように雪の降る地域は限られているにも関わらず、延べ利用者数で日本の約10倍もの人がスキー場に足を運んでいます。
人口比で考えても、日本の約3倍の人がスノースポーツを楽しんでいます。
ここまで人をとりこにするスノースポーツ、日本でもまだまだ発展の余地があると言うことだと思います。
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