コブを滑っていて、右ターンか左ターン、どちらか一方だけ苦手なターンはありませんか。
あるいは、コブから飛び出す時、いつも同じ方向ではないですか。
それは、どちらか一方、あるいは両方のターンでローテーションしている可能性があります。
ローテーションとは
ローテーションとは山回りで板のトップ方向に上半身が向くことです。
ローテーションをすると2つのことが難しくなります。
1つは、板をずらすことが難しくなり、スピードが出てしまいます。
もう1つは、次のターンを行うために、体をフォールラインに向ける必要があり、その為の時間がかかります。
整地の場合は広いスペースがあるので、自分の滑りやすい弧で滑ることができます。
しかし、コブではそうはいきません。
ある程度、決められたラインを通る必要がありますが、ローテーションしているとそのラインを通ることが難しくなります。
捻り
ローテーションを防止するためには、山回りで捻り動作が必要になります。
捻り動作ができれば、体をフォールライン方向に向けて滑ることができるようになります。
捻りが行える関節は、足首、股関節、背骨で、この中で股関節が一番大きな捻り動作を行えます。
勘違いをしている人もいるようですが、膝は捻ることはできません。
膝を曲げて、股関節を捻ると膝が捻られているように見えるだけです。
では、スキーの捻り動作はどのような動きでしょうか。
次の動画の52~58秒をみてください。
この動きがスキーにおける股関節の捻りになります。
ポイントは股関節の捻り動作が上半身に影響を与えないということです。
まずは、鏡の前で行ってみてください。
出来ていると思っても、足の動きに連動して腰や上半身が動いている人がほとんどです。
この動きは日常の生活にないので、出来るようになるためには練習が必要です。
最後に
コブに限らず、小回りを苦手としている人には、この捻り動作ができていない人が多いと思います。
雪上での練習方法もありますが、一番効率的なのは陸上での練習です。
運動神経の悪い私は、ある程度できるようになるまで3年かかりました。
地味な練習ですが、悩んでいる方は行ってみてはいかがでしょうか。
捻りの練習 はこちら
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