福島県 猪苗代スキー場が募集している「いなスキ!クラブ」が凄いことになっています。
スキー場の常識をぶち壊す! なんてもんじゃありません。
いなスキ!クラブ
何が凄いって、それはその特典の内容です。
その特典とは、
- リフト券が平日無料。土日祝半額
です。
それなのに
- 入会金無料
- 年会費無料
加えて、スキー場の特典として
- 駐車場無料(2021年1月6日~)
- 公式レストランで食事を注文すると、ドリンクバー又はデザート1品無料(2021年2月3日~)
があります。
加えて、「雪マジ!19」にも参加しているので、2001年4月2日~2002年4月1日生まれの方は
- リフト券が全日無料
です。
もう、何が何だか分かりません。
猪苗代スキー場
大盤振る舞いの猪苗代スキー場ですが、どうしてこんなことができるのでしょうか。
ここからは私の推測ですが、一番の要因は売上高 200億円超、営業利益 40億超の(株)ISホールディングスの傘下に入ったことだと思います。
資金力が豊富で、長期的な戦略に沿いスキー場経営を行うことができるようになりました。
すなわち、先行投資を行い猪苗代スキー場のファンを増やし、いずれシーズン券を購入していただくなどすることで、利用者を増やすことを考えているのではないかと思います。
また、このような前例のないサービスをすることで、メディアなどにも取り上げられ、広告効果も抜群です。
熱き磐梯山の戦い
磐梯山麓には6か所のスキー場がありました。
しかし、今シーズン、猪苗代リゾートスキー場とファミリースノーパークばんだいX2は営業中止です。
また、同じ星野リゾートグループのアルツ磐梯と猫魔スキー場はリフト券が共通なので実質一つのスキー場です。
そして、猪苗代スキー場と経営母体が同じ裏磐梯スキー場は年間利用者が1万人ほどのこじんまりしたスキー場です。
これらのことから、この地域では実質、猪苗代スキー場とアルツ磐梯・猫魔スキー場の2か所が競い合っています。
シーズン当初は、アルツ磐梯・猫魔スキー場のGo To トラベル適用のスキー場シーズン券付き宿泊パックが話題をさらっていましたが、いなスキ!クラブ などで猪苗代スキー場が逆転したように見えます。
両社で競い合って、利用者数が増えればいいですね。
詳しくは以前のブログをご覧ください。

最後に
もともと経営基盤の弱かったスキー場経営ですが、昨年の小雪、今年の新型コロナウイルスで息の根を止められようとしています。
しかし、本当の脅威は長く続く過当競争からくる経営難によりリフト、センターハウスなどへの投資ができていないことです。
一方、スノー人口が減ったとは言え、年間600万人が行うスポーツはそうあるものではありません。
しっかりとした戦略に基ずく設備への投資を行えば、魅力あるスキー場を提供でき、利用者も増えていくと思います。
もうしばらく淘汰の時代は続くと思いますが、この時期を乗り切り魅力あるスキー場になっていってもらいたいです。
コメント
違う意味でも飛ばしすぎ注意なスキー場です。
猪苗代湖にダイブしそうなロケーションは最高です。
久しぶりに行きたいなぁ。
震災から10年。
頑張れ福島!頑張れ猪苗代スキー場!