フッ素入りワックスの使用禁止が正式決定

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2020年5月25日(月)に開催されたオンライン会議で、2020/2021シーズンからFISレースの全カテゴリーにおけるフッ素入りのワックスの使用禁止が正式決定されました。

Decisions of the FIS Council at its Online Spring Meeting 2020 はこちら(英語)

昨年暮れに提案されてされていた内容で、正式決定にいたった経緯が記されています。

フッ素入りスキーワックスの使用禁止(要約)

2019年11月に環境や健康に悪影響を及ぼすことが科学的に示されているフッ素系ワックスの使用を2020/21シーズンから全種目で禁止することが決定されました。

Kompass社が携帯型検出器を開発しました。プロトタイプのテストが成功することを条件に、規制は2020年11月から実施され、検査はスタートとフィニッシュエリアで実施されます。

測定基準は、2020年夏に行われるテストと検証に基づき決められ、2021/22シーズンの評価結果を持って、2022/23シーズンにはフッ素系化合物の使用をゼロにすることを目標にします。

フッ素とは?

フッ素と呼ばれていますが、酸化力が大変強いので通常はフッ素化合物として存在します。

スキー、スノーボードなどのワックスに利用されるのは理由は、フッ素化合物は撥水性が高く結果として雪が付きにくいので、雪面抵抗を減少させスピードアップにつながるからです。

また、フッ素化合物は安定しているので分解されにくく、スキー場が牧草地であれば夏にヤギなどの牧畜が草と一緒にフッ素化合物を体内に取り込むことになります。

また、ワックス時に熱で気化し、人が吸い込むという危険性もあります。

この決定について

私はこの決定は素晴らしいことだと思います。

もちろん環境に配慮するということもありますが、選手にとっても朗報です。

実際に使用されている方は良くご存じだと思いますが、スタートワックスと言う名の高価な粉もあり、スポンサーのいない選手にとっては金銭的な負担が減ります。

スポーツは生身の人間がその技能を競うものなので、使用する道具の性能が同じであれば、競技そのもの公平性は保たれますよね。

 

質疑応答の様子もありますので、ご興味のある方はどうぞ

Q&A with Roman Kumpost on the ban on fluorinated waxes はこちら(英語)

 

(追記)延期が発表されました。

フッ素系ワックス使用禁止を、2021/2022シーズンに延期 はこちら

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