年も明け、そろそろスキー検定の日程を確認している方もいるのではないでしょうか。
2級までは全種目が整地(ナチュラルバーン)で行われてきましたが、1級からは不整地種目、すなわちコブが検定種目に加わります。
普段、ゲレンデで不整地に入らない方が多く、コブを不得意な方が大変多いように思えます。
というよりも、1級受験者でコブが一番得意種目という人は、私の知り合いにはいませんでした。
そのような方に、どのようなポイントを気を付ければよいか、ヒントをご紹介します。
合格点の滑り
合格基準を一言で言うと、「ある程度のスピードを保ち、一定のリズムでターンを行うこと」、だと思います。
個々のターン要素はあまり重要視していないような気がします。
また、採点基準は雪面状況により大きく変化します。
一度、アイスバーンになった深いコブで検定が行われていましたが、完走した全ての方に合格点が出ていました。
観点と得点
技術的な観点を、上体の向き(捻り)、上体の上下動(吸収)、板の向きの3点に分解し、点数との関係を詳しく見ていきたいとおもいます。
上体の向き(捻り)とは、胸の向きが左右にどれだけ動くかと言うことです。
動きが少ない方が次のターンに入りやすく、安定してコブを滑れます。
上体の上下動(吸収)とは、コブをどれだけ吸収できているかと言うことです。
吸収がスムーズに行えると、滑りがコブの影響を受けにくくなります。
板の向きとは、文字通り板がどちらの方向を向いているかです。
コブに慣れない時は、コブの出口で直ぐに板の方向が変わると思いますが、上達するとバンクに板のトップが当たるまで徐々に板の方向を変えていくことができるようになります。
それでは、三つの観点と点数の関係を表にまとめましたので、ご覧ください。
上体の向き(捻り) | 上体の上下動(吸収) | 板の向き | |
71点以上 | フォールラインに向いている時間が長い | 多少の上下動がみられる | コブを越え、少し板が外方向に向かった後にターンを行う |
69~70点 | 左右に振れてるが、減速するほどではない | 上下動が見られるが、大きくバランスを崩すほどではない | コブを越えるとすぐにターンを行うが、そのままフォールライン方向に滑り降りる |
68点以下 | 大きく左右に振れている | コブに当たった衝撃で、バランスを崩す | コブを越えるとすぐにターンを行い、コブの裏で斜滑降を行う |
加点要素
板のトップからバンクに入る
既に1級レベルではありません。
2点以上の加点が期待できます。
減点要素
ズルドン
残念ながらズルドンはターンではありません。
合格点はまずでません。
左右非対称
得意なターンが長く、反対が短かくなる人がいます。
小さな差であれば問題ありませんが、大きく異なるようだと減点になります。
コースアウト
1、2点の減点になります。
最後に
合格率、採点基準など、検定についてまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。
スキー検定(バッジテスト)のまとめ はこちら
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