コブを滑るには、筋力が必要だよね。
という会話を耳にしたことはありませんか。
断言します。
コブを滑る方が、整地を滑るより脚力を必要としません。
もっと言うと、脱力して滑るとスムーズに滑れるようになると思います。
前提条件
そうはいっても、ある程度の筋力は必要です。
それは、整地を滑れる筋力があることです。
正確に言うと、整地をある程度の(コブより早い)スピードを出してターンすることができる人であれば、コブを滑るのに十分な筋力を持っていると思います。
モーグルなどの競技を行っている人は、一般のスキーヤーではないのであてはまりませんよ。
また、カチコチの冷え固まったコブは、考えないことにしてください。
なぜ整地はコブより筋力が必要か
それは、整地の方がコブよりスピードがでるからです。
足にかかる負荷はスピードの2乗に比例します。
私は、十数年前に右足を複雑骨折し入院生活で筋肉がほぼなくなり、自分の力で自分の足を上げることができない状態からリハビリを開始しました。
今でも、左右の足の太さが見てわかるほど違います。
筋肉を付けている途中の段階からスキーを再開したので、どんな滑りが筋力を使うか体感してきました。
それは次の通りです。(筋力が必要な滑り方が左)
カービング大回り >> カービング小回り >> 大回り >> 小回り >> コブ
この順番は滑走スピード順で、左側ほど早いスピードが出ています。
コブで筋力が必要と感じるのはなぜ?
では、なぜコブを滑る時に筋力が必要だと感じる人が多いのでしょうか。
それは、股関節、膝関節の柔軟性の問題だと思います。
コブは凹凸が大きいので、下半身を車のサスペンションの様に柔らかくスムーズに動かす必要があります。
これができればスキーの板が雪面から離れないので、コブから大きな衝撃を受けることはなくなります。
しかし、緊張すると足が突っ張った状態になり、板が雪面から離れる時間が長くなることにより、着地したときにコブから大きな衝撃を受けることになります。
結果として、より多くの筋力を使うことになります。
これが、コブを滑るのに筋力が必要と感じる理由だと思います。
脱力の重要性
では、どのようにコブを滑れば良いのでしょうか。
私は、常に脱力して雪面からの抵抗に「少し」負けることを心がけています。
負けすぎるのはいけません。
勝つのはもっといけません。
「少し」負け続けることです。
これは、整地を滑っていても同じだと思っています。
#負けすぎないように、一瞬力を入れることはあります。
最後に
私は、脱力ができるようになったことで、コブの滑りが格段にスムーズになりました。
脱力も滑り方の一つなので、他の方法もあるかと思いますが、コブの滑りで悩んでいる方は試してみてはいかがでしょうか。
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