日本各地で初雪が降り、シーズンインに向けて盛り上がってきましたね(^_^)
昨シーズンはやんごとなき理由により、3月以降の検定が流れてしまい、もやもやしている方も多いのではないでしょうか。
今年こそは憧れのプライズ検定合格を、と思っている方の練習のヒントになればと思い、コブの合格基準について書いてみました。
検定員は現役や元のデモンストレーターが行うことが多く、私なんぞとは月とすっぽん以上の差があり、現実の着眼点は違うところかもしれませんが、コブの採点結果はほとんど同じだったので、こういう見方もあると思って読んでいただければ幸いです。
ちょっと高い目標
プライズ検定レベルの目標は、ずばり、谷回りを行うことだと思います。
谷回りとは、谷スキー(内足)の谷(アウト)エッジ、山スキー(外足)の山(イン)エッジでターンを行うことです。
と、いきなり書きましたが、テクニカルのコブで合格点を出すには、ここまでできなくても大丈夫です。
ただ、目標として練習することで、テクニカル合格が近づくのではないでしょうか。
ちなみに、コブで谷回りができたら、数点加点です。
評価の観点
評価の観点は次のように公表されています。
- 状況・条件に対応して滑る能力
- ターン運動の構成(ポジショニングとエッジング)
- 斜面状況への適応度(スピードと回転弧の調整)
- 運動の質的内容(バランス・リズム・タイミング)
分かったような、分からないような。
総論賛成、各論反対といった感じでしょうか。
#分かりにくいたとえですいません<m(__)m>
具体的な基準
そこで、私なりに観点を、上体の向き(捻り)、上体の上下動(吸収)、板の向きの3点に分具体化し、点数との関係を考えてみました。
上体の向き(捻り)
上体の向き(捻り)とは、胸の向きが左右にどれだけ動くかと言うことです。
動きが少ない方が次のターンに入りやすく、安定してコブを滑れます。
多くの方は少し右腰が前に出ていて、上体が少し左に向いています。
その結果、自然にできたコブはまず間違いなく、フォールラインに向かって左側(右ターン)が直線的で、右側(左ターン)が深く回っています。
これは、体が左に向いているので、左外足(右ターン)に荷重しにくいことが原因です。
自分がしっくりする姿勢が左右対称とは限らないので、風呂上りに鏡の前で腰の左右差をチェックを行ってみてください。
上体の上下動(吸収)
上体の上下動(吸収)とは、コブをどれだけ吸収できているかと言うことです。
コブから受ける衝撃をオートマティックに吸収出来れば、重心の上下動が少なくなり、スムーズな滑りになります。
整地小回りでもカービング要素が強くなると同じような動きになりますが、コブではより大きな吸収動作が必要です。
吸収というと、自分で動いているような印象を受けるかもしれませんが、実際にはせり上がってきた地面を、足を抱え込むイメージです。
自分から小さくなる動きではないので注意してください。
板の向き
板の向きとは、下から見上げた時に板がどちらの方向を向いているかです。
つまり、見えている部分だけの話であり、下から見えないコブのバンクの部分では、なにをしてもかまいません。
バンクの部分のみで減速を行っても、十分に合格点には達します。
それでは、これら三つの観点と点数の関係を表にまとめましたので、ご覧ください。
上体の向き(捻り) | 上体の上下動(吸収) | 板の向き | |
76点以上 | 常にフォールラインを 向いている |
殆どない | 下を向いている 時間が長い |
74~75点 | フォールラインに 向いている時間が長い |
少ない | 横に向いている 時間が長い |
73~74点 | 左右にぶれる | 大きい | コブを越えると すぐに横を向く |
最後に
ゲレンデ状況は一定ではないので、基準の具体化は難しいと思います。
しかし、検定の裾野を広げるために、知恵を絞って文章にしていく努力は必要だと思います。
話がそれましたが、この基準が今シーズンテクニカルを受験する方の参考になれば幸いです。
また、不明な点を教えていただければ、順次文章化していきたいと思います。
スキー検定(バッジテスト)のまとめ はこちら
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