フッ素系ワックス使用禁止を、2021/2022シーズンに延期

スキー

FIS(国際スキー連盟)理事会は、フッ素系ワックス禁止ワーキンググループ(Flourinated Wax Ban Working Group)の勧告に従い、フッ素系ワックス使用禁止の実施を2021年7月1日から始まる2021/22シーズンまで延期することを承認しました。

これは、2020年5月25日に開催された会議で、2020/21シーズンからFISレースの全カテゴリーにおけるフッ素入りのワックスの使用禁止が正式決定されたことを、1シーズン延期する決定です。

過去のブログとFISの発表です。

フッ素入りワックスの使用禁止が正式決定 はこちら

Flourinated Wax Ban implementation to begin in 2021-22 season はこちら

発表内容の要約

この決定により、今シーズン、更に研究室とフィールドでテストを行い、検査手順を確立しのちに検査機器の生産を行い、来シーズンからFISの全カテゴリーでフッ素系ワックスの使用を禁止します。

FISは、レースのスタートとフィニッシュ時にスキーやスノーボードに付着したフッ素を検出できる携帯型のフッ素検出器をテストしました。これらのテストで使用された検出器のフッ素測定値の標準誤差は1%未満であり、この機器がフッ素を正確に測定できることを確認しました。

しかし、装置の測定精度にもかかわらず、実地試験の結果、他の側面に関連したことに起因する測定誤差があることが分かりました。

例えば、測定者の測定ミスを低減するために、一定の測定条件を確保するための機器のセンサヘッドの設計改善が必要としていることがわかりました。また、最初の 1,500 回の試験では、材料、構造などに関連した測定誤差を排除するために、測定機器の改善が必要であることが分かりました。加えて、測定機器の安定した動作を保証するためには、周囲の光、温度、気象条件の影響を受ける屋外でのさらなる試験も必要です。

最後に

測定機器の開発を待って、今シーズンからのフッ素系ワックスの使用を禁止しようとしていたわけですが、測定方法が確立できなかったので、延期したということのようです。

フッ素化合物は安定しているので分解されにくく、スキー場が牧草地であれば夏に牛などの牧畜が草と一緒にフッ素化合物を体内に取り込むことになります。
また、ワックス時に熱で気化し、人が吸い込むという危険性もあります。

条件が一緒であれば、レース結果に影響はないので、早く全廃になってほしいですね。

コメント