スキーの動画をみていたら、急にヘリスキーをしたくなってきました(笑)
ということで、ヘリスキーをまだしたことが無いという方のために、ちょっとしたことをご紹介したいと思います。
ヘリスキーは滑る場所により、全く違う2つの顔を持っています。
森林限界の上
ご存じだとは思いますが、森林限界とは木が生える上限の高さのことです。
富士山をイメージしていただければ分かりやすいと思いますが、木が生えているのは標高2500mあたりまでで、これを森林限界と呼びます。
森林限界の上は、木が生えていないので広大な一枚バーンが広がります。
ヘリスキーの映像はほとんどがここで撮られます。
なぜかって? それは、遮るものが無いのでヘリコプターから撮影がしやすいからです(笑)
晴れた日は最高です。
見渡す限りの一枚バーンに、自分の思い通りのシュプールを刻めます。
周りの景色と相まって、最高の高揚感を味わえます。
しかし、良いことばかりではありません。
標高が高く風が雪を吹き飛ばすので、積雪はたいしたことはありません。
また、風などの影響でクラスト(雪面が固まった状態)ができる場合があります。
クラストを滑るのは結構大変です。
積雪だけを考えると、大雪後の日本のゲレンデの方がはるかに深いです。
そして、悪天候の日はヘリコプターを飛ばすことができず、滑ることができません。
“Heli Ski in Chile” by Alex Grechman is licensed under CC BY 2.0
森の中
もう一つの顔は、森の中です。
森が雪を風から守ってくれるので、ふかふかのパウダースノーを味わえます。
フェイスマスクが無いと、口に雪が入り息をすることができなくなります。
いや~、最高ですね。
もし板をつけていないとすると、腰まで埋まり雪から抜け出すことができないと思います。
万が一、板を外してしまうと履くのは至難の業です。
ちなみに、滑るとき、ビンディングにトレーサーという数メートルの蛍光色の紐をつけ、板が外れても探しやすくなっています。
でも、この環境、手つかずの自然ではないのです。
森はヘリスキーの会社によって保全されています。
夏の間、滑りやすいように間伐(木の間引き)を行い、そして、下枝を取り除いています。
最後に
みなさんは、ヘリスキーのどちらの顔がお好きですか?
私は、晴天の日の森林限界の上が大好きです。
特に、フィルムクラス(雪面が薄く凍った状態)とした斜面を、雪面を割る音を聞きながら滑るのがたまりません。
みなさんも機会をつくって、ぜひ挑戦してみてください。
以前ブログで紹介した開発予定のスキー場は、現在、最高のヘリスキーエリアです。
北米最大のスキー場開発計画 Valemount Glacier Destinations Resort はこちら
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