長いスキー人生、数多くのレッスンを受け、数多くのアドバイスをいただきました。
そのどれもが重要なものですが、その中で心に深くつきささり今でも実践している小回りのアドバイスがあります。
その中で、3つをご紹介したいと思います。
常にフォールラインを向く
たぶん、30年ぐらい前のことだと思います。
どなたのアドバイスか覚えていませんが、今でも小回りの基本だと思っています。
常にフォールラインを向くためには捻り動作が重要になり、徹底的に股関節の捻りの練習をしました。
このことが、小回りはもちろん、コブでも大変役に立ちました。
最近は板の進化により、小回りといっても中回りに近い回転弧を描くときもあり、その時は少し板の方向に上体を向けることもあります。
しかし、フォールラインに上体をキープすることは、小回りの基本であることは変わらないと思います。
最後まで押し切る
10数年前、元トップデモにいただいたアドバイスです。
(今もですが)当時は小回りも、からっきしダメダメでした。
今から思うと、小回りというよりも小さく回ることもあるという感じで、コントロールはぜんぜんできていませんでした。
そんな状態でいただいたのがこのアドバイスです。
最後まで押し切るとは、山回りで板を前に押し出し、これ以上押せなくなるまで押し出せ、ということです。
結果として、板が体の真下に戻ってきて自然にエッジの切り替えが行えます。
このアドバイスにより、谷回りができるようになりました。
常にずらす
これは、4、5年前 SAJデモにいただいたアドバイスです。
上手い人の小回りを見ると、生き物のようにすごい勢いで板が左右に動いていきます。
その動きに憧れて、当時は自分の力で何とかしようと考えていました。
板を素早く動かすには、エッジを早く立てて、早く雪面からの圧をもらって切り替える。
と考えていたのですが、もらったアドバイスは谷回りで板を外にずらすというものでした。
デモの滑りを見ても、まったくずらしているようには見えないです。
いわれるがままにまねをしてみました。
自分ではずらしただけなのですが、その滑りOK、と言われてびっくり。
この日以降、急斜面での暴走とは無縁になりました。
小回りのターン弧を思い通りにコントロールできるようになった気がします。
#あくまで、当社比です(笑)
最後に
指導者は常に最善の方法をアドバイスしていると思います。
それを、生徒が受け取れる状態であった時、アドバイスがバッチリはまるのではないかと思っています。
ようするに、全ては生徒しだい。
常にアドバイスを取り入れられるように、これからも精進していきたいと思っています。
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